セリエA屈指の超攻撃的名将、スイス1部開幕4試合で解任危機

引導を渡すのは日本人選手か

 ズデネク・ゼーマン監督は、今季からスイス・スーパーリーグ1部のACルガーノの監督に就任していた。しかし、すでに解任の危機に立たされていると、イタリア紙「ラ・レプブリカ」が伝えている。
 ゼーマンは、守備を重要視するイタリアにあって、超攻撃的サッカーを志向してきたことで有名な監督だ。
 先週末のグラスホッパー戦で1-6の大敗を喫したルガーノは、開幕からの4試合で1勝3敗となった。ゼーマン監督は試合後に怒りが収まらない様子で「我々は何度も同じ間違いを繰り返しているではないか。いくら全員でそろってトレーニングをする時間が少なかったと言えどもだ」と、語った。
 一方で、この状況を変化させることは難しいとも伝えている。開幕4試合で3敗した上に、すでに11失点。トレードマークの攻撃サッカーという部分でも、流れの中からのゴールは1点しかないという惨状にあるという。ルガーノのレンツェッティ会長も厳しい発言をしているとして、「Xデーは近い」と報じている。
 今後、ルガーノはFW久保裕也が所属するヤングボーイズ、FW柿谷曜一朗が所属するFCバーゼルとの対戦が続いていく。2人の日本人FWの活躍が望まれる一方で、それが個性あふれる名将に引導を渡す一撃になる可能性が高まっている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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