INAC伊藤美紀、原点の故郷凱旋で掲げた“誓い” 「青森県民の選手を代表にも…」

故郷・青森で初の公式戦を勝利で飾った【写真:Football ZONE web】
故郷・青森で初の公式戦を勝利で飾った【写真:Football ZONE web】

「優勝して最後は笑顔で終わりたい」

 小学2年生から地元の女子クラブ「ナカスポ」に所属。青森でのサッカーの思い出を「優勝することも多かったので、優勝する喜びを一番感じていた時代」と表現する。

「中学校で地元を離れて今までやって来て、高校を卒業して5年目。成長したところを見せられたと思います。原点に返るという意味でも、たくさんの人の応援があって今の自分があると改めて気づくことができました。青森の方々にとっても、生観戦はテレビで見るより刺激も気づくことも多いはず。サッカーをやっていない子たちでも、やりたいなと思ってもらえたら嬉しいです。なでしこリーグにも青森県民の選手が他に何人かいるので、もっともっとその数が増えていったらいいなと思うし、(日本)代表にも輩出していきたいので、みんなで青森のサッカーを盛り上げていきましょう」

 キャプテンの中島依美も、攻守の肝であるボランチでプレーし、副キャプテンも務める伊藤の存在の大きさを認めつつ、「今はスタメンでもあるし、中盤でもある。どこも大事なポジションなんですけど、INACの中盤はより一層大事だと思います。これからもチームを引っ張っていける選手になってほしいです」とさらなる成長に期待を懸ける。

 首位の日テレ・ベレーザも勝利したため、勝ち点差は縮まらず3ポイントのまま。残り6試合、女王との直接対決を含めて負けられない戦いが続く。伊藤も悲願のリーグ優勝に向けて全力を注ぐ覚悟だ。

「優勝争いはまだまだ狙える位置にいるし、ベレーザ戦(10月20日)もあります。全ての試合に勝って、優勝して最後は笑顔で終わりたいです」

 青森県民の誇りである背番号6は、自身のプレーを通して故郷に熱いメッセージを送り続ける。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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