原口と細貝所属のヘルタに凶弾 チームの移動バスが銃撃される

選手不在も憤る強化責任者「殺人未遂だ」

 日本代表FW原口元気とMF細貝萌が所属するブンデスリーガ古豪ヘルタ・ベルリンで大事件が起きた。ドイツのカップ戦DFBポカールの試合に向け、ドイツ北西部のビーレフェルトを走行中だったヘルタ・ベルリンのチームバスに対し、オートバイに乗った何者かが前方に回り込んで発砲。犯人はそのまま逃走したという。
 ドイツ紙「SID」によると、不幸中の幸いと言うべきか、このバスは電車でビーレフェルト中央駅に到着する選手たちを迎えるために、宿泊先のホテルから駅へ向かっている途中で、バスには運転手のみだった。原口や細貝を含む選手たちは乗車していなかったために、難を逃れたという。
 ヘルタのミヒャエル・プリーツSDは「これは殺人未遂だ」と強い非難とともに、「我々は非常にショックを受けた。犯人が逮捕されることを願っている」と声明を出している。また、クラブの公式ツイッターでは、フロントガラスに銃弾の跡がクッキリとついた写真を公開している。
 イタリアなどでは、サッカーを取り巻く治安状況の悪化が観客動員数に影響を与え、閑散としたスタンドが目立つ状況にある。それに対し、スタジアムの安全性や快適性、利便性などを高めることをリーグ全体として打ち出し、観客動員数を一気に伸ばしてきたのがブンデスリーガだった。しかし、今回の事件によってドイツサッカー界に大きく暗い影を落とすことになってしまった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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