レスター岡崎、プレミアデビューでフル出場 圧倒的運動量で及第点評価

ハリル監督教え子のアルジェリア代表MFも躍動

 現地時間8日、イングランド・プレミアリーグの2015-16シーズンが開幕した。レスターに今季加入した日本代表FW岡崎慎司はサンダーランド戦で先発出場し、プレミアデビューを飾った。ゴールには絡めなかったが、豊富な運動量でチームに貢献し、地元メディアから及第点の評価を手にしている。試合はレスターが4-2で勝利。プレミア昇格1年目の昨季は長く最下位から抜け出せず、シーズンの大半で残留争いを繰り広げていたレスターだが、クラウディオ・ラニエリ新監督が就任した今季は、幸先の良いスタートを切っている。
 レスターは4-4-2システムを採用した。右MFのオルブライトンは1ゴール2アシストと大暴れ。正確なクロスでFWヴァーディとMFマフレズのゴールをお膳立てした。さらにアルジェリア代表で現日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督の指導を受けたMFマフレズは得意のドリブルが冴え渡り、チームの勝利に貢献した。前半18分にチーム2点目を挙げたマフレズは絶好調。24分に巧みなステップのドリブルでエリア内に侵入すると、相手MFカッターモールのファウルを誘い、PK奪取に成功。このPKを自らゴール右隅に蹴りこんで、前半だけで3点のリードを奪った。
 
 66分にはオルブライトンの追加点で4ゴールと攻撃力を見せつけたレスターだが、2失点と守備には課題を残しながらも、1ゴール2アシストのオルブライトン、2ゴールのマフレズという両選手の活躍で勝利を手にした。
 
 岡崎はポジションを争うライバルのヴァーディらが途中交代でピッチを去る中、労を惜しまず攻守に走り続けた。何度も何度もゴール前に顔を出し続け、ひたむきに得点を狙い続ける姿勢を示していた。得点こそ生まれなかったが、終盤追い上げられる展開でも起用され続けたのは、指揮官からのラニエリ監督の証しかもしれない。
 
 英地元紙紙「デイリー・メール」の採点では、マフレズが10点満点中で「9」という評価を受け、この試合の最優秀選手に選出された。岡崎と前線でコンビを組み、スピードと運動量を見せつけたヴァーディが「8.5」、オルブライトン「8」という点数が付けられた。フル出場を果たした岡崎の評価は「7」と上々の評価を受けている。得点こそ奪えなかったものの、レギュラー確保に着実なアピールに成功した。

【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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