トップ下を求めるユベントス 新ターゲットはトルコの“FKの魔術師”か
レバークーゼンの若き10番
イタリア王者ユベントスは、8日に中国で開催されるスーペルコッパ・イタリアーナのラツィオ戦で新シーズンの公式戦がスタートする。だが、その陣容は整っていない。なぜなら、シーズンオフに入ってから探し続けているトップ下の選手がいまだに獲得できていないからだ。シャルケのユリアン・ドラクスラー、バイエルン・ミュンヘンのマリオ・ゲッツェといった若きドイツ代表のアタッカーがターゲットになってきたが、3人目のターゲットがドイツにいるようだ。イタリアの移籍情報サイト「カルチョメルカート・コム」が伝えている。
そのターゲットは、レバ ークーゼンのトルコ代表MFハカン・チャルハノールだ。21歳にして、トルコ代表ですでに7試合に出場。ドイツの名門でも背番号「10」を与えられている。昨年にハンブルガーSVから加入すると、5年契約を結んでおり、移籍市場では2500万ユーロ(約34億円)ほどの価値になるという。
チャルハノールの最大の魅力は、なんといっても、その正確無比なフリーキックだ。昨季はカップ戦なども合わせて10得点を直接ゴールに蹴りこんだ。右足で巻いて落とすボールから約35メートルの距離から無回転で決めたモノまである。イタリア代表MFアンドレア・ピルロの移籍によりセットプレーのキッカーはユベントスの新シーズンにおける課題の一つだ。そういった意味でも、ターゲットとしては申し分のない存在になる。< br>
ドラクスラーやゲッツェに対する動きも、中国からイタリアに戻る週明けから加速すると見られている。一方で、レバークーゼンはUEFAチャンピオンズリーグのプレーオフが18日にスタートするため、チャルハノールに本腰を入れて動く場合はかなりのスピードで交渉をまとめる必要がある。
若きフリーキックの魔術師は、イタリア王者のユニホームに袖を通すことになるのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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