香川が“誤審”に泣く EL予選で先制点取り消される

ロイス、指揮官が猛抗議も判定覆らず

 ブンデスリーガのドルトムントは現地時間6日にUEFAヨーロッパリーグ(EL)の予選3回戦第2戦をホームで戦った。ドルトムントはオーストリアのヴォルフスベルガーACを相手に5得点で快勝したが、先発出場した日本代表MF香川真司はゴールを取り消される不運もあり、不完全燃焼となった。
 
 第1戦はベンチスタートだった香川はこの試合、先発のチャンスを与えられた。4-2-3-1システムのトップ下で出陣した香川は0-0で試合が硬直する中、いきなり魅せた。前半42分、鋭い切り返しからドリブルで相手DF3人を一気に抜き去り、最後は冷静に左足のシュートでネットを揺らした。しかし、ドリブルの進行方向でオフサイドポジションにいたFWオーバメヤンがプレーに関与したとしてオフサイドの判定。ゴールは幻と消えた。
 
 オーバメヤンはプレーの際に、一瞬ボールに反応しているものの、香川の動きを見て足を止めていた。この判定には同僚のMFロイスやトーマス・トゥヘル監督も審判に猛抗議。スタンドの観衆も大ブーイングを浴びせたが、“誤審”は取り消されず。ゴールという結果が欲しかった香川にとっては痛恨の判定となった。香川は、後半25分までプレーし、途中交代となっている。
 
 後半にMFロイスやFWオーバメヤンのゴールでリードを奪ったドルトムントは終盤にMF、ムヒタリヤンがハットトリックを達成し、5-0で完封勝利。2試合合計6-0とし、本戦出場を懸けたプレーオフラウンドへ駒を進めている。プレーオフの対戦相手は7日の抽選会により決定し、第1戦が20日、第2戦27日に行われる予定となっている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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