ギグスの後継者、ファン・ハール監督の信頼得られず移籍決断か
ヤヌザイのサンダーランド移籍が急浮上
マンチェスター・ユナイテッドのベルギー代表MFアドナン・ヤヌザイにサンダーランドへの期限付き移籍の可能性が急浮上している。英地元紙「マンチェスター・イブニング・ニュース」が報じている。
ヤヌザイは2013-14シーズンのデイビット・モイーズ前監督の政権で大ブレーク。不振に終わったマンUの唯一の光明と評価された。昨季開幕前にはクラブのレジェンドである現在アシスタントコーチを務めるライアン・ギグス氏の背番号「11」を受け継ぎ、「ジャックナイフ」と恐れられたオールド・トラッフォードの天才ドリブラーの後継者として期待を寄せられた。
しかし、昨季就任したルイス・ファン・ハール監督の信頼を勝ち取ることができず、先発出場は公式戦でわずか8試合に留まっていた。その状況を受け、サンダーランドが期限付き移籍での獲得に乗り出しており、交渉は進展しているという。
ファン・ハール監督はヤヌザイをウィングバックで起用することも少なくなく、ヤヌザイ自身はオランダ人指揮官の戦術に対し、「このシステムで自分がプレーするのは難しい」と苦悩を打ち明けていた。
昨季加入したMFアンヘル・ディ・マリアはパリ・サンジェルマン移籍寸前となっているが、今夏はPSVからFWメンフィス・デパイを獲得。バルセロナからFWペドロ・ロドリゲスの獲得に迫っていると地元メディアに報じられるなど、今季もヤヌザイにとっては出番に恵まれない厳しいシーズンとなる可能性が高い。
エバートンも獲得に乗り出していると伝えられる中、レッド・デビルズの至宝と期待される男は武者修業の旅に出ることになるのだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images