ユーベがケディラの代役に狙う男 バルサのあの守備の要に興味

手薄な中盤にマスチェラーノを

 イタリア王者のユベントスが、ミッドフィールダーの補強で新たな動きを開始したようだ。主力の退団と負傷が重なり、手薄となった中盤にバルセロナのMFハビエル・マスチェラーノを獲得しようとしていると、伊地元紙「トゥット・スポルト」が報じている。
 
 今季新加入したドイツ代表MFサミ・ケディラは、1日のマルセイユとのテストマッチで太ももを負傷。1カ月程度戦線離脱が予測されている。さらに、今夏はすでに司令塔アンドレア・ピルロ、トップ下のアルトゥーロ・ビダルという二人の主力選手が国外へと移籍。選手層には不安を残している。そこで、中盤の 守備で絶大な存在感を放つマスチェラーノに注目しているというのだ。バルサではチーム事情からセンターバックでプレーすることが多いが、代表チームでは中盤に君臨。抜群の危機察知能力で相手のチャンスを摘み取る守備的MFだ。
 
 記事によれば、イングランドのプレミアリーグ(ウェストハム、リバプール)、そしてスペインのリーガ・エスパニョーラという欧州のトップレベルをすでに経験しているアルゼンチン代表MFは、現役の最後をイタリアで終える考えがあると伝えられている。
 
 それでも、バルサは補強禁止処分の影響で2016年1月まで新戦力の選手登録が認められていないため、この夏に主力選手の放出を認めるとは考えづらい。仮に選手がイタリアでの引退を望むという報道が事実だ としても、移籍は来年1月以降になると予想される。
 マスチェラーノは31歳とベテランの域に入ったが、その実力はさびつくことなく、すごみを増すばかりだ。古巣ボカ・ジュニアーズへと帰還したカルロス・テベスも含め、ベテラン選手が多く退団したチームをまとめる役割としても大きな期待が掛けられそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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