近くて遠い背中 ロジャースが目指す恩師モウリーニョ超え

スワンズで花開いたキャリア

 プレミアリーグがいよいよ開幕を迎えようとしている。日本時間の3日には、コミュニティー・シールドが行われ、FAカップ王者のアーセナルが、昨季リーグ王者チェルシーを1-0で破った。今季も、フットボールの母国は、週末に熱狂と興奮を与えてくれるだろう。
 イングランド北西部のマージサイド州の港湾都市リバプールは、かつてイングランドの頂点に君臨した。現在、その古豪を率いるブレンダン・ロジャース監督は、あのジョゼ・モウリーニョの薫陶を受けた指揮官の一人だ。プロ選手としては実績を残せず、20歳で選手生活に区切りをつけた。その後、指導者を目指し た男は、カリスマとして知られるポルトガル人監督が最初にチェルシーを率いていた2004年、ユースチームの責任者に指名され、“ファミリー”の一員となった。
 今でこそ、名門リバプールを率いる指揮官となった、この北アイルランド人監督も、そこからワトフォード、レディングといった比較的小規模なクラブで経験を積んでいった。
 転機となったのは、2010年に就任したスウォンジー・シティでの監督経験だ。当時チャンピオンシップ(英2部相当)だったクラブをプレーオフの末にプレミアリーグへ導いた。ウェールズの首都・スウォンジーを本拠とする“スワンズ”は、史上初めてトップリーグの舞台で戦うことになり、ロジャース監督の評価もここから右肩上がりに高まっていく。
 プ レミアリーグのスモールクラブにありがちな、引いて守ってロングボール一辺倒というスタイルは、ロジャース監督の頭の中にはなかった。細かくパスを繋ぎ、ポゼッション率を高めて戦うスウォンジーは、イングランドでも異彩を放った。初参戦のプレミアで11位と大健闘。ロジャース監督に率いられたスウォンジーは多くのプレミアファンに鮮烈な印象を与えた。

 

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