ラージョ指揮官が中国代表FW獲得に大激怒 「スポンサーに押し付けられた」

自慢のパスサッカーも低調気味

 スペイン1部、ラージョ・バジェカーノのパコ・へメス監督がクラブの補強方針に異議を唱えた。クラブは先日、中国の北京国安から中国代表FWチャン・チェンドンを獲得。しかし、指揮官はスペイン地元ラジオ局「カデナ・セル」に対し「(獲得は)私の要求に合うものではない」と怒りをあらわにした。
 ラージョは昨年、中国企業の「銭宝(Qbao.com)」とスポンサー契約を結んでいた。チームのユニホームの胸スポンサーにもなっており、クラブは中国との関係を深めていた。ヘメス監督は「(チャンが)いい選手か悪い選手かという話ではない。スポンサー の意向を押し付けられた」と主張。リーガ・エスパニョーラ初の中国人選手として期待が集まっていたが、指揮官の意向に沿った補強ではなかったようだ。
 
 さらに、ヘメス監督は「私がクラブに来て以来、最悪の決定かもしれない」と語るほどで、憤まんやる方ない様子だった。
 
 ラージョは25日に親善試合でスペイン2部アルバセテと対戦したが、下部リーグ相手に0-5と大敗を喫していた。その際にも、ヘメス監督は「恥ずかしく、ひどい試合。選手たちは定位置アピールの貴重な機会を無駄にした」と、チームの低調なパフォーマンスに激怒していた。
 自慢のパスサッカーを武器に、バルサを相手にポゼッション率で上回るなど、リーガでも異彩を放つラージョだが、開幕を前に不穏な空 気が漂っている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング