セリエA4連覇中のユベントスはカリアリのイタリア代表DFダビデ・アストリ獲得に動き出したことをイタリア地元紙「トゥット・スポルト」が報じている。
　アストリは昨季カリアリから期限付き移籍でASローマに加入。今夏ナポリ移籍で一時合意に達していたものの、直前で移籍が破談となっていた。そのため、現在は保有権を持つカリアリに戻っている。
　
　ユベントスは移籍金500万ユーロ（約6億8000万円）に成果報酬という条件で、アストリの獲得のオファーを準備していると報じられている。
　すでに大型補強を敢行し、鉄壁の守備に定評を持つユベントスのDF獲得の動きは故障者続出による緊急措置だ。イタリア代表DFジョルジュ・キエッリーニが、2－1で勝利したポーランドのレヒア・グダニスクとの親善試合で負傷。全治20日間の故障とユベントスのメディカルスタッフが明かしたため、これにより同選手は8月8日に予定されているラツィオとのイタリア・スーパーカップは欠場となる。
　
　DFアンドレア・バルザーリも筋肉系の負傷により、3週間の離脱中。守備の要レオナルド・ボヌッチは契約延長を果たし、エンポリから21歳の和解DFダニエレ・ルガーニを獲得しているものの、昨季CBのバックアッパーだったイタリア代表DFアンジェロ・オグボンナはイングランドのウェストハムへ移籍。CBは駒不足に陥っている。
　
　アンドレア・ピルロ、カルロス・テベス、アルトゥーロ・ビダルという昨季2冠の立役者が今オフに続々と退団。世代交代と同時に、特に攻撃陣で刷新の必要が迫られていたユベントス。そこにきてキエッリーニの離脱と守備陣にも問題が発生した貴婦人（ユベントスの愛称）は更なる新戦力獲得で埋めようとしている。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images