FIFA次期会長に立候補したプラティニを、母国フランスの英雄が後押し

ジダン、デシャンら同胞がかつての“将軍”を推しメンに

 FIFA次期会長選への出馬を正式発表したUEFA(欧州サッカー連盟)のミシェル・プラティニ会長に対しては、母国フランスのサッカー界から支持する声が集まっている。米ESPNによれば、元フランス代表のスーパースターで、レアル・マドリード・カスティージャ(レアルB)を率いるジネディーヌ・ジダン監督も現UEFA会長のプラティニ氏こそ新たなサッカー界のトップに相応しいと考えているようだ。
 ジダン監督は「ミシェルはFIFAにとってとても素晴らしい人物となるだろう。彼こそ我々が求めている男だ。彼はすでにUEFAでいくつもの仕事をやり遂げてきた。彼こそ理想的な人物だ」と力説。ワールドカップ招致に関する収賄問題などで揺れたFIFAの立て直しを担う旗手として、過去バロンドールを3度獲得したレジェンドを強く推薦している。
 また現在フランス代表を率いているディディエ・デシャン監督もプラティニ新会長を支持する発言を残している。デシャン監督は「この役割をこなす上で、信頼がある本物の人間がいるとするなら、それは間違いなくミシェル・プラティニということになるだろう」と語っている。
 次期会長は2016年2月26日に行われる。プラティニ氏はワールドカップ招致に関連した贈収賄問題の高まりを受け、辞任を表明したFIFAのゼップ・ブラッター会長の長きに渡り蜜月関係にあった。高度な政治的な組織であるチューリッヒ(FIFA本部)の内情に熟知しているが、ブラッター会長とのかつての密接した関係から腐敗したFIFAの改革をプラティニ氏ではできないという厳しい声も欧州メディアからは出ている。
 かつて将軍とよばれた司令塔は祖国フランスから支持が集まっている。抜群の知名度を背景に、サッカー界のトップに立つ日が訪れるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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