ピルロ、鮮烈なアメリカデビュー! 神パス連発

ニューヨーク・シティFCの一員としてオーランド戦で途中出場 2得点の起点に

 ユベントスから米MLSニューヨーク・シティFC(NYFC)へ移籍したイタリア代表MFアンドレア・ピルロが鮮やかなアメリカデビューを飾った。
 ミランで共に戦った盟友である元ブラジル代表MFカカーが所属するオーランド・シティ戦は、前半終了間際に元スペイン代表FWダビド・ビジャが鮮やかな反転シュートを決めてNYFCが先制。その後、両チームが1点ずつを取り合ったあとの後半11分に、水色のユニフォームの「21番」を背負ったピルロがピッチに飛び出すと、スタンディングオベーションで迎えられた。ピッチに入ったマエストロはカカーとタッチを交わした。
 そのピルロは、早速ニューヨークのサッカーファンを魅了した。2-2の同点に追いつかれて迎えた後半22分、相手のプレスを軽々とターンでいなすと前線へ縦パス。その流れからの攻撃で、ビジャがこの日2点目の勝ち越しゴールを挙げた。続く同26分にも、リプレー映像を見るかのように自陣で相手のプレスを交わして正確な縦パスを供給。圧巻のテクニックでチームの4点目を呼び込んだ。
 リードを2点に広げられたオーランドも、後半39分にカカーがアシストを決めて1点差に詰め寄った。しかし、最後はNYFCが1点を追加し、5-3でピルロのデビュー戦を飾った。
 試合後のピルロはNYFCの公式サイトによるインタビューに応じ、次のように語った。
「スタジアム中で僕の名前を呼んでくれるのが聞こえて、すごく感動したよ。その喜びがあったから、いいプレーをして彼らに満足してもらいたかったんだ。この新しく重要な挑戦をスタートさせたいと思っていたから、プレーするのが待ち切れなかったんだ。この試合は重要なものだったし、これまでの成績が素晴らしいわけではないから、プレーオフ進出圏内に入らなくてはいけない。この勝利を続けていきたいね」
 現在NYFCは東地区で勝ち点24の7位と苦戦している。しかし、首位のDCユナイテッドこそ勝ち点38で頭一つ抜けているが、2位のコロンバス・クルーは勝ち点31で7ポイント差でそこからは混戦状態になっている。同じく新加入したイングランド代表MFフランク・ランパードと中盤で強力なコンビを組むことになったマエストロは、チームを上位に導くことができるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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