大型補強マンUが躍進の予感! 三冠王者バルサを撃破

ファン・ハール監督は冷静

 インターナショナル・チャンピオンズカップの北米・欧州ラウンド、バルセロナ対マンチェスター・ユナイテッドは、現地時間25日、米カルフォルニアのリーバイス・スタジアムで行われた。試合は今大会2連勝で好調のユナイテッドが3-1で昨季3冠を達成したバルセロナを下した。
 レアル・マドリードへの移籍がうわさされるGKダビド・デ・ヘアが今季初めて先発に名を連ねたユナイテッド。主将FWルーニーはもちろん、新戦力DFダルミアン、MFシュナイデルラン、FWデパイ、DFブリント、MFキャリックらもそろって先発に名を連ねた。
 一方のバルセロナは、南米選手権に出場したFWメッシと、ネイマールは欠場したが、FWスアレス、MFイニエスタ、DFピケ、アルバら昨季の主力に加え、セルジ・ロベルト、ラフィーニャがスタメン起用となった。
 試合は、大型補強を敢行したユナイテッドが先制する。7分、ヤングの左CKからルーニーがヘディングでゴールを決める。1-0で迎えた後半には選手11人を入れ変えたユナイテッドは、後半20分にオーバーラップしたDFブラケットのクロスからMFリンガードが押し込んで追加点を奪う。
 バルセロナも後半アディショナルタイム、セルジ・ロベルトのクロスをラフィーニャが左足で強烈なボレーを決めて、1点差に迫った。しかし、ユナイテッドは直後に途中出場のMFヤヌザイがエリア内でDFとの競り合いを制し、巧みにボールをキープ。左足で追加点を決めた。
 試合は3-1で終了した。ユナイテッドはこのインターナショナル・チャンピオンズカップで、クラブ・アメリカ、サンノゼ・アースクエイクス戦に続き、3連勝を収めて好調を維持している。29日はパリ・サンジェルマンと対戦し、大会を締めくくる。
 
 ルイス・ファン・ハール監督はクラブの公式ツイッターでコメントを発表。「バルセロナはデパイやルーニーの動きにうまく対処できていなかった。ヤヌザイも30分間のプレーで素晴らしい仕事をした」と名指しで選手を評価している。
 
 MSNと呼ばれる最強3トップのうち、スーパーエースのメッシとネイマールを欠くとはいえ、欧州王者のバルセロナを撃破した。だが、これはあくまで親善試合。昨年も、この大会で優勝しながら開幕直後に失速を味わったオランダ人指揮官は百も承知している。「昨季も(プレシーズンマッチで)レアル・マドリードに勝利した。それも3-1で。しかし、もっとも重要なのは(リーグ開幕戦の)トットナム戦だ」と、気持ちを引き締めている。
 昨季はリーグ戦4位に入り、2季ぶりとなるUEFAチャンピオンズリーグへの出場権を確保したものの、2シーズン連続で無冠に終わった。2年連続で大型補強を敢行し、逆襲を誓う赤い悪魔は、今季こそ最高の状態で開幕を迎えることができるだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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