CL優勝の夢を追い求めて、新天地はフランスへ

　元イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンが、現役続行を決断してパリ・サンジェルマン（PSG）に加入することが決定的になったという。イタリアのサッカー専門サイト「カルチョメルカート・コム」が報じている。

　ブッフォンは契約満了に伴い、今季限りでイタリア王者ユベントスを退団した。もともとは、ロシア・ワールドカップ（Ｗ杯）を現役最後の舞台として今季がラストシーズンになると目されていたが、W杯欧州予選プレーオフでイタリアがスウェーデンに敗れて60年ぶりに出場権を逃し、風向きが変わった。

　ユベントスからは今季限りで退団となったが、現役引退か否かは明言されていなかった。アルゼンチンの強豪ボカ・ジュニアーズからのオファーも届いたとされるなか、PSGは欧州制覇実現のために実力者を求めた。ブッフォン自身もキャリアのなかで唯一獲得できていないビッグタイトルである、UEFAチャンピオンズリーグ（CL）を勝ち取ることを現役引退の花道にしたい思いもあるという。

　すでにPSGとブッフォンは年俸800万ユーロ（約10億円）の1年契約に、1年間の延長オプションで合意。現地時間6日にもメディカルチェックを行い、問題がなければ9日に記者会見を開いて加入を正式発表する見通しだとしている。

　イタリア代表とユベントスを支えてきたブッフォンは、現役ラストの舞台にパリを選んだ模様だ。前線にブラジル代表FWネイマールやフランス代表FWキリアン・ムバッペといった、Ｗ杯で勝ち残る若武者たちを擁するPSGに、豊富な経験と実績を誇る鉄壁の守護神が加入することになりそうだ。