ホスト国メディアがなでしこの左を絶賛 「宮間あやと鮫島彩は全てが素晴らしい」

勝負の鍵は幸運、米国の鉄壁守備、地の利、PK、そして…

 2つ目は、「アメリカの守備」。特にアメリカはここまで5試合連続で無失点勝利し、513分間の無失点中。アメリカのジル・エリス監督が組織した4バックとブライアン、ロイドの両MFを加えた守備力は比肩できない強固さとしている。そして、MFホリデーを加えた3人と日本の阪口と宇津木のダブルボランチによるマッチアップが鍵だとしている。準決勝ではイングランドの3人のMFが阪口と宇津木をゲームから消したと評価し、アメリカが日本のダブルボランチを無力化できるかが、鍵だという。
 3つ目の要素は地の利だという。決勝戦の舞台バンクーバーはアメリカと陸続きでほど近い。観客の95パーセントが米国人と予想されている。また、アメリカの独立記念日である7月4日の翌日で、日曜日に行われるゲームであることを取り上げ、全体の後押しを受けることができる。また、アメリカのゴールデンタイムにあたるキックオフ時間から、TV中継は過去最高の視聴者数になるとの見通しを報じている。
 4つ目のポイントは「PK」。今大会におけるPKは最大の議論を呼んでいる。日本とイングランドの準決勝を取り上げ、双方に与えられたPKはどちらもミスジャッジであったと分析。準決勝から3位決定戦まで3試合で全てPKが与えられている。決勝でも勝敗を分けるポイントになるかもしれない。
 5つ目は「日本チームの精神力」だという。イングランドとの準決勝は劣勢で、大会6試合全てが1点差の勝利であるとした上で、「だからと言って日本を低く評価すべきではない。接戦を勝ち上がる方が困難だが、日本はそれを成し遂げた」と評価。チーム全体の冷静さに加え、俊敏かつ連動性があり、常にチームの勝利を確信しているチームだと高評価。特に1次リーグ初戦オランダ戦で阪口が挙げたゴールにおけるチームプレーは大会最高と絶賛している。

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