クロアチアとデンマークの欧州勢対決は緊迫の攻防 1-1からスコア動かず延長戦へ

クロアチア対デンマークは1-1のまま90分を終え、延長戦へ突入【写真:Getty Images】
クロアチア対デンマークは1-1のまま90分を終え、延長戦へ突入【写真:Getty Images】

開始4分までに2ゴール生まれるも、その後は膠着

 ベスト8を懸けた欧州勢対決は、延長戦に決着を持ち越した。ロシア・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦、クロアチア対デンマークの一戦は開始4分までに1点ずつを奪い合ったが、その後は両者ノーゴール。1-1のまま90分を終えた。

 クロアチアは3連勝、デンマークは1勝2分と、ともに無敗でグループリーグを突破してきた両者のゲームが動いたのは、開始1分と経たないうちだった。デンマークが右サイドから入れたロングスローがファーサイドにこぼれると、攻撃参加していたDFマティアス・ヨルゲンセンがプッシュ。これがゴールに転がり込み、デンマークに先制点をもたらした。今大会、試合開始からの最速ゴールだった。

 しかしクロアチアも前半4分、右サイドから仕掛けた攻撃はデンマークのクリアにあうが、そのボールはデンマーク選手の顔面を直撃してゴール前にこぼれた。このラッキーなチャンスに反応したのはクロアチアのFWマリオ・マンジュキッチだった。反転しながらの右足ボレーでゴールにねじ込み、1-1の同点に追いついた。

 その後は両者ともに積極的な姿勢を見せた。クロアチアはMFルカ・モドリッチとMFイバン・ラキティッチを中心にしたパスワークでゴールに迫り、一方のデンマークも攻撃の中心にMFクリスティアン・エリクセンが君臨して危険なスルーパスを供給。一進一退の試合は勝ち越しゴールは生まれず、同点のままハーフタイムに突入した。

 後半に入るとクロアチアは、デンマークのプレスと撤退のメリハリが効いた守備の前に有効な攻撃を繰り出せなくなっていった。デンマークは右サイドのMFユラリー・ポールセンを生かしながらゴール前に進出する回数を増やしたが、こちらも決定機を作るには至らず、我慢比べのような時間が流れていく。

 双方ともに失点すれば取り返しのつかない時間帯に入ると試合はさらに膠着し、決勝トーナメント1回戦のスタートから2日目にしてスペイン対ロシアに続く2試合連続での延長戦突入となった。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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