“フェアプレー制度”に泣いたセネガル 海外メディアが称賛「最もエンターテイナーだった」

セネガルを率いた今大会W杯最年少のシセ監督【写真:Getty Images】
セネガルを率いた今大会W杯最年少のシセ監督【写真:Getty Images】

日本と勝ち点を含めて4項目並ぶも差がつかず、フェアプレーポイントで敗退喫する

 セネガル代表は現地時間28日、ロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ最終戦でコロンビア代表に0-1で敗れた。勝ち点4で日本と並び、得失点差、総得点、直接対決の結果も同じ。決勝トーナメント進出の行方は警告数などを含めた「フェアプレーポイント」に委ねられて敗退となったが、米メディアは“アフリカの雄”の健闘ぶりに賛辞を送っている。

 セネガルはコロンビア戦の前半17分、エースのFWサディオ・マネがペナルティーエリア内で倒されて一度はPK判定を受けた。しかし、VAR(ビデオ・アシスタントレフェリー)で確認の結果、PKは取り消し。逆に、後半29分にコロンビアDFジェリー・ミナに決勝点を許して0-1で敗れた。日本もポーランドに0-1で敗れ、勝ち点、得失点差、総得点、直接対決の結果で並び、「フェアプレーポイント」での査定により、イエローカード2枚差で日本の後塵を拝すことになった。

 そんななか、米メディア「SB Nation」は「セネガルはフェアプレールールで脱落した以上のものに値した」と特集。「全体的に、セネガルはグループHでベストであり、最もエンターテイナーなチームだった」と紹介している。

 敗戦でもグループリーグ突破に望みは残されていたが、同時刻に行われた日本対ポーランド戦で、セネガルのビハインド情報を受け、日本はリスクを冒して攻め込まず。「自陣のパス回しで時間を潰し、ポーランドへの冒険を拒んだ」と時間稼ぎを指摘し、セネガルが勝ち抜く芽が摘まれたことを主張した。

 失意に沈むこととなったセネガルだが、記事では「彼らよりも有望なチームが敗退している事実もあるが、少なくとも、このグループのベストチームは君たちだった」と、紙一重の差で大会を去りゆく“アフリカの雄”を労う言葉を送っていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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