「迷惑をかけた」 不発の乾がハードワークで貢献「勝ちたい気持ちがゴール生んだ」

乾は、スキルではなくハードワークで魅せきった【写真:Getty Images】
乾は、スキルではなくハードワークで魅せきった【写真:Getty Images】

前半の好機ではシュートミス 「何ができるかを考えてプレーした」

 日本屈指のテクニシャンMF乾貴士は、スキルではなくハードワークで魅せきった。ロシア・ワールドカップ(W杯)のグループリーグ初戦コロンビア戦に、左サイドハーフとして先発フル出場。ゴールに絡めず「迷惑をかけたが、何をできるか考えてプレーした」とフォア・ザ・チームで貢献したと話した。

 セレッソ大阪時代に抜群のコンビネーションを見せたMF香川真司とともに先発し、攻撃の軸として期待された乾。香川のPKで先制して迎えた前半15分、その香川からのスルーパスを受けて左45度からシュートを放ったものの、大きく枠を外した。

「前半の自分自身の出来はチームに迷惑をかけた。何ができるかを考えてプレーした」

 本人が語る通り、好調とは言い難いプレーぶりだったが、後半に入ってからは乾らしさが出た。ドリブルでのカットインや左サイドバックを務めるDF長友佑都との連係、そして焦るコロンビア守備陣の心を読み切ったようにファウルを受けた。それと同時にカウンターのピンチでは、全速力で守備に戻り日本のピンチを救った。

「勝てる試合だと思ったし、相手が一人少なく自分たちがボールを長く持てた。カウンターでのピンチだけはやられないように考えた。どこかに(1-1でOKは)あったかもしれないけど、勝ちたい気持ちがゴールを生んだ。これを無駄にしないように、次も勝って突破を決めたい」

 野洲高校時代に「セクシーフットボールの申し子」と評された乾。そのスキルにハードワークも兼備された男が、あまりにも大きな勝ち点3ゲットに陰ながら貢献したことは間違いない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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