データが示すアルゼンチンの課題 浮き彫りとなった“メッシ依存症”の真相は…

アイスランド戦で浮き彫りとなったアルゼンチンの“メッシ依存症”【写真:Getty Images】
アイスランド戦で浮き彫りとなったアルゼンチンの“メッシ依存症”【写真:Getty Images】

断トツだったメッシのデュエル数も、勝率自体は50%台止まり

 アルゼンチンは現地時間16日、ロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ初戦でアイスランドと対戦して1-1で引き分けた。エースのFWリオネル・メッシが後半17分にPKを失敗し、英サッカー専門誌「フォー・フォー・トゥー」は、「PKミスが痛恨だった。責任は自分にある」というメッシのコメントを伝え、風当たりの強い報道が続いている。 その一方で、データ分析会社「オプタ」は、アルゼンチンがいかに背番号10に依存しているかが分かる数字を公開している。

 特筆すべきは、“デュエル数”だ。アイスランド戦における各選手の数値を(デュエル数/勝利数)で表すと、メッシは(26回/14回)で、次点のDFニコラス・オタメンディの(17回/13回)を大きく引き離している。前線でコンビを組んだFWセルヒオ・アグエロ(10回/5回)との差は倍以上。いかにエースが孤軍奮闘していたかが分かる。

 もっとも、メッシのデュエル勝率自体は、53.8%とそれほど高くない。この数字が改善されなければ、アルゼンチンが抱えている停滞感からは抜け出せそうにない。

 “メッシ依存症”が初戦のデータからも浮き彫りとなったわけだが、アルゼンチンがチームとしていかにエースの本領を引き出すかも、今後に関わる課題と言えそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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