ミランのガッリアーニCEOの負け惜しみ? 「105億円を賢く使える」

ミランのブランド力失墜危機か

 ACミランのアドリアーノ・ガッリアーニCEOがポルトのコロンビア代表FWジャクソン・マルティネスとモナコのフランス代表MFジョフレイ・コンドグビア争奪戦で逆転敗北の危機に際し、2人の獲得資金だった「7500万ユーロ(105億円)を今後賢く使える」と負け惜しみに似た発言をしている。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じた。
 先週金曜日の時点ではミラン移籍確実と自信を浮かべていたコンドグビアが、翌日に同じミラノ市内の宿敵インテルに移籍することが決定的になった。
 百戦錬磨のはずのアドリアーノ・ガッリアーニCEOは「1時半の時点では全て完了していた。モナコは移籍金4000万ユーロ(56億円)の2年間の分割払いで問題無しとしていた。ジョフレイとの合意も夜には済んでいた。彼と父親とも確認できていた。だが、我々が書面を交換した瞬間、誰もいなくなった。彼らは心変わりしたのか、他がもっとオファーを積み上げたのだろう」と説明した。クラブ間とも選手間とも合意後に、インテルに逆転されたと告白していた。
 「時に交渉から撤退する方が勇気がいるものだ。だから、前に進むしかない」と必死に切り替えたガッリアーニ氏はすでにクラブ間合意に達していたマルティネスも奪われる可能性を感じている。
「もしも、コンドグビアの4000万ユーロ(約56億円)とジャクソン・マルティネスの3500万ユーロ(49億円)を支払わなければ、我々は残りの移籍市場で7500万ユーロ(約105億円)を賢く使うことができる。これが吉か凶か、時間が経たなければわからない」
 同CEOは、そう強がるような言葉につなげていた。シーズン終了から1カ月近く費やし、移籍市場で大物にアプローチを続けた。レアル・マドリード監督を退任したカルロ・アンチェロッティ氏、パリ・サンジェルマンのスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチはシルビオ・ベルルスコーニ会長が獲得を公言したが、いずれも固辞された。獲得で合意に至ったはずのコンドグビアとマルティネスはよもやの“ドタキャン”危機。1カ月間の移籍市場での工作は水泡に帰そうとしている。
 近年、移籍金ゼロや格安選手の補強を続けてきたミランだが、大金を準備してもタレントを確保することができていない。ブランド力失墜は深刻な様子だ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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