ペルー帰りの日本人Jリーガー、36年ぶりW杯出場の伏兵を解説 “15戦不敗”の実力とは?

絶対的エースのパオロ・ゲレーロ【写真:Getty Images】
絶対的エースのパオロ・ゲレーロ【写真:Getty Images】

絶対的エースのゲレーロに加え、サイドの突破など2列目も迫力のある陣容

 攻撃はドイツの名門バイエルンでのプレー経験もあるゲレーロ(フラメンゴ)を中心に、シャルケ時代に元日本代表DF内田篤人(鹿島アントラーズ)とチームメイトだったファルファン(ロコモティフ・モスクワ)ら2列目のタレントが厚みをもたらす。大黒柱のゲレーロはドーピング違反の処分を受けていたが、処分凍結で大会出場が可能になったことは、ペルーにとっても大きな追い風だろう。

「ゲレーロはペルーの絶対的ストライカー。彼の胸に目がけて蹴れば、どんなDFを後ろに背負っていても必ず耐えられる、素晴らしい選手です。ファルファンはこのチームの中で“一番乗っている”と言っていいかな、と。両サイドの(アンドレ・)カリージョと(エディソン・)フローレスは速いし、サンパウロで10番を背負う司令塔の(クリスティアン・)クエバを含めた2列目の三人で上手くポジションチェンジしてやれる。メキシコリーグで得点を量産した(ラウール・)ルイディアスもスピードを備えた実力者です」

 一方の守備は4バックと2ボランチでブロックを作る形が基本形だが、右サイドバック(SB)のアルド・コルソと守備の要であるセンターバック(CB)のアルベルト・ロドリゲスは澤の元チームメイトで、そのプレースタイルは熟知している。

「コルソは2年前にデポルティーボ・ムニシパルで同僚でした。ロドリゲスも僕が2005年に契約を結んだスポルティング・クリスタルにいたCBで、身体能力が高く、空中で止まるかのような滞空時間の長いジャンプが印象的です。他にも、(ルイス・)アドビンクラはハジ(細貝萌)がトルコのブルサスポルで一緒にやっている。走るのが本当に速くて、身体能力はチームの中でもピカイチ。(右SBとしての)攻撃参加も迫力があります。(クリスティアン・)ラモスと(ミゲル・)トラウコも以前はペルー国内でプレーしていた。トラウコは今、ブラジルの名門フラメンゴで左SBを務めていますね」

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