イラン代表監督、20年ぶりW杯白星に歓喜 モロッコ撃破を自画自賛「美しい勝利」 

W杯でアジア勢として8年ぶり、そして同国で20年ぶりとなる白星を手にしたイラン代表【写真:AP】
W杯でアジア勢として8年ぶり、そして同国で20年ぶりとなる白星を手にしたイラン代表【写真:AP】

後半ロスタイムにオウンゴールで勝利し、ケイロス監督は勝利の味を噛み締める

 試合終了のホイッスルが鳴ると、ベンチメンバーもスタッフも総出で喜びを爆発させた。イラン代表は15日のロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ初戦でモロッコ代表を1-0で撃破。W杯でアジア勢として8年ぶり、そして同国で20年ぶりとなる白星を手にした。チームを率いるカルロス・ケイロス監督は「美しい勝利」とチームを称えている。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。

 イランはモロッコ相手に序盤こそ主導権を握られるも、その後に盛り返して決定機も作り出した。0-0と拮抗した展開が続くなかで、試合が動いたのはタイムアップ直前のことだった。

 後半アディショナルタイム5分、イランは左サイドからのセットプレーでDFエハサン・ハジサフィがゴール前へクロスを供給。これがモロッコ代表FWアジズ・ブハドゥズのオウンゴールを誘発し、劇的な形で決勝ゴールが生まれた。

 1-0で勝利したイランは1998年フランス大会以来となるW杯での白星を手にした。また、アジア勢としても2010年南アフリカ大会以来8年ぶりの勝利を挙げた。

 1996~97年に名古屋グランパスを率いたことで知られるイランのケイロス監督は、「彼らはイランのことを研究しているだろうと思っていたので慎重にスタートした。彼らがとても強く、パワフルにくることは分かっていた」とモロッコに対して十分な警戒心をもって試合に臨んでいたと明かしている。

 指揮官は「美しい勝利、美しい3ポイントだった」とチーム一丸となった掴んだ勝利の味を噛み締めた。「今は休息をとって、スペインとのゲームのことを考えたい」と次なる戦いに視線を向けた。

 スペイン、ポルトガルと同居する厳しいグループに身を置くイラン。アジアトップクラスの実力を誇る“チーム・メッリ(イラン代表の愛称)”は躍進することができるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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