伊紙、長友に及第点も守備面に厳しい見方 「あまりにも混乱」

「前方で危険だった。後方でも……」

 インテルの日本代表DF長友佑都が5月31日の今季最終戦ホーム、エンポリ戦で右サイドバックとして先発フル出場を果たし、4-3の勝利に貢献した。地元メディアは前半6分に強烈なミドルシュートを放つなどした攻撃面を高く評価し、各紙とも及第点を与えている。一方、守備面については「あまりにも混乱している」と指摘されている。
 ガゼッタ・デロ・スポルト紙はこの試合で故障者が出た影響で途中から左サイドバックを務めた長友に6点を与え、「ほとんどゴールだった。DFラインの底から轟きを響かせたが、(自陣の)最終ラインをかき回してしまった」と攻撃参加を評価しながらも、最終ラインでのプレーぶりを厳しく評していた。
 最高点は2得点で得点王を手にしたFWイカルディの7・5。最低点はDFラノッキアの5点だった。
 コリエレ・デロ・スポルト紙も長友に6点の及第点を与えた。だが、寸評では「いいプッシュを見せたが、いつもあまりにも混乱している」と指摘している。最高点はイカルディとパラシオの7・5点。最低点はラノッキア、ジュアン、エルナレスの5・5点だった。
 トゥット・スポルト紙も長友に6点の評価を与えつつも、「最初は右、そして左に回った。前方で危険だった。後方でも……」。各紙ともにその攻撃面を称えながらも、守備面に関して厳しい見方を示している。
 圧倒的な走力を誇る長友は本来、安定したDF面が武器。今季は故障に苦しんだが、来季こそ、“ダイナモ完全復活”をアピールしたいところだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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