今夏インテルが97億円でハメス獲得に近づいたことが判明 レアルは容認も本人が断固拒否

セリエA上陸に近づいていたレアルの背番号10

 レアル・マドリードのコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスが、今夏の移籍市場でセリエAのインテルから8500万ユーロ(約97億円)のオファーが届いたが、クラブ間合意したにもかかわらず、本人が却下したことが明らかになった。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。

 インテルは今季中国企業の「蘇寧グループ」に買収された。そして、中国人オーナーはアルゼンチン代表MFエベル・バネガ、ポルトガル代表MFジョアン・マリオ、ブラジル代表FWガビゴル、イタリア代表MFアントニオ・カンドレーバを獲得した。メガディールを次々に成立させたが、レアルの背番号10にも触手を伸ばしていたという。

 インテルは8月31日の移籍市場最終日に、ハメス獲得を狙いレアルに8500万ユーロのオファーを出したという。インテル史上最高額のオファーは、2014年ブラジルワールドカップ終了後に仏1部モナコからレアルに移籍した際の8000万ユーロ(約92億円)を凌ぐもの。レアルのフロレンティーノ・ペレス会長も寵愛するハメス放出を容認し、クラブ間合意に達したという。

 だが、ハメスはインテルからのオファーを断固拒否。ワールドクラスが少ないセリエAにとっては、ハメス上陸はリーグの大きな目玉になるはずだったが、レアルからセリエAでUEFAチャンピオンリーグ出場権を逃したインテルに移籍することは、“都落ち”と映ったのだろうか、移籍市場最終日のメガディールは実現しなかったという。ジダン監督の信頼を完全に取り戻すには至っていないハメスだが、レギュラーの座を奪回し、レアル残留を果たした決断は吉と出るのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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