流転のストライカー、チチャリート またも移籍市場最終盤に駆け込み移籍か

ファン・ハール監督から戦力外通告

 マンチェスター・ユナイテッドのメキシコ代表FWハビエル・エルナンデスが2年連続で移籍市場最終盤でルイス・ファン・ハール監督から戦力外通告を受ける悲劇に直面している。そして、 ドイツ強豪レバークーゼン移籍が浮上しているという。英地元紙「テレグラフ」が「マンチェスター・ユナイテッド監督のルイス・ファン・ハールがハビエル・エルナンデスに“移籍はご自由に”と告げる」と特集している。
 チチャリートの愛称で知られるストライカーは、2年連続でオランダ人指揮官から戦力外通告を受けたとレポートされている。すでにオランダ代表FWロビン・ファン・ペルシーをトルコ強豪フェネルバルチェに売却し、本職で実績のある1トップは主将のウェイン・ルーニーしかいない状況だが、チチャリートは移籍市場の最終盤で放出される様相を呈しているという。ベルギー代表の肉体派MFマルアン・フェライニ、ベルギー代表MFアドナン・ヤヌザイ、オランダ代表FWメンフィス・デパイ、FWジェームス・ウィルソンを、ルーニー以外の選択肢としてファン・ハール監督は計算しているという。
 チチャリートは、先日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)プレーオフのクラブ・ブルージュ(ベルギー)との第2戦でPKを外したことで、残留をアピールする機会を逃したという。2年連続の悲劇だ。昨夏ユナイテッドの監督に就任したオランダ人指揮官から戦力外である通告を受け、移籍市場最終盤の9月1日にレアル・マドリードに1年間の期限付き移籍が決定。オールド・トラッフォードから去った。
 昨季のレアルではスーパーサブが主な役割だったチチャリートだが、ベイル、ベンゼマという主力が離脱した終盤に活躍。欧州チャンピオンズリーグ準々決勝アトレチコ・マドリード戦では準決勝進出を決める値千金のゴールを決めるなど、実力を見せつけた。だが、レアルは買い取りオプションを行使しなかった。7月のゴールドカップ前哨戦となったホンジュラス代表戦で右鎖骨を骨折し、離脱を強いられたことも移籍市場での鈍い動きとなっていた。
 ここに来て、韓国代表FWソン・フンミンをトットナムに放出したドイツ強豪レバークーゼンが移籍先に急浮上しているとレポートされている。欧州CL出場権を手にしたことがチチャリートに対しても大きなアピール材料となりそうだ。一方、同じプレミアリーグのウェストハムも獲得に乗り出す可能性があるという。
 ブンデスリーガかプレミア内移籍か。流転を繰り返すストライカーは、移籍期間後にどのユニフォームに身を包んでいるのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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