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【PR】「なんでリーグフェーズなん?」 久保竜彦の素朴な疑問を解消、“改革2年目”欧州CLを佐藤寿人が徹底解説

元日本代表FWコンビも注目する欧州CLがいよいよ開幕
欧州サッカー「UEFAチャンピオンズリーグ(CL)2025-26」のリーグフェーズが、9月16日(日本時間17日)にいよいよスタートする。
CLは新フォーマットに昨季から移行。出場36クラブが1つのリーグを形成する「リーグフェーズ」、勝ち上がった16チームによる「ノックアウトフェーズ」は大会の新たな魅力を引き出している一方、大幅なフォーマット変更にまだ馴染めていないサッカーファンもいる。普段、欧州サッカーをあまり見ないという規格外のストライカー、久保竜彦氏もその1人。「よう分からん」とため息まじりにこぼす。そこで救いの手を差し伸べたのが日本代表、サンフレッチェ広島でともにプレーし“ワンタッチゴーラー”として名を馳せた佐藤寿人氏。WOWOWでもサッカー解説を務めており、「タツさんのためなら」とエンゼルパスの如く、分かりやすくレクチャーする。
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◇ ◇ ◇
佐藤「タツさんは現役時代、欧州CL見てました?」
久保「ちょろちょろ見とったね。むっちゃ覚えとるんが、バルセロナのロナウジーニョよ。ゴール前で受けて、相手もおるからどうすんのかと思ったらトーキックでシュートよ。あれはすごかったな」
佐藤「2004-05シーズンのラウンド16、チェルシーとのアウェイマッチですね。腰をクックッと右、左にひねりながら。ああ、僕もそれ、よく覚えています」
久保「寿人が好きなんは、ACミランよね」
佐藤「僕はもうずっとミラニスタですから。そのシーズンのファイナル、リバプールに前半3-0でリードしながら、後半に追いつかれて結局PK戦で負けてしまうんですよ。でもその2年後、ファイナルが同じカードになって僕の大好きなピッポ(フィリッポ・インザーギ)が直接FKの軌道を変えて先制ゴールを挙げて、抜け出してからGKをかわして2点目も決めてCL制覇に貢献したわけです」
久保「インザーギは知っとるよ。寿人にそこまで似とるかな。あの人のシュート、ボールの芯を食っとらんのよ。でもそれが結果的にゴールになるんよな。寿人は芯食うやろ」
佐藤「タツさん、あれわざとですから。それを彼は狙ってやってるんで」
久保「だったらすごいな!」
佐藤「そろそろ本題に入りましょう。昨季から欧州CLのフォーマットが大きく変わりました。出場枠が4つ増えて36チームになり、これまで4チームが同居してホーム&アウェイで戦うグループステージ制だったのが廃止されて、1つのリーグで戦うリーグフェーズ制になりました」
久保「そこはうっすらと分かっとるんよ。ポット分けの仕組みがようついていけん」

佐藤「出場36チームがUEFAランキングによってポット1~4に振り分けられて、8月下旬の抽選会によって対戦カードが決まります。各ポットから2チームずつ、ホームで4試合、アウェイで4試合行なって計8試合。原則、同じ国・地域のチームとは当たらず、1つの国・地域のチームとも2試合まで。例えば今季だと、ポット1のリバプールはリーグフェーズでプレミア勢とは当たらず、スペイン2(レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード)、ドイツ1(フランクフルト)、イタリア1(インテル)、オランダ1(PSV)、フランス1(マルセイユ)、トルコ1(ガラタサライ)、アゼルバイジャン1(カラバフ)という組み合わせになりました」
久保「1回しか(そのチームと)当たらんのやろ。どこのチームと当たるか、どこのチームとホームでやるかって、結構運が大事になってくるということじゃのう。でもなんで、リーグフェーズにしないとダメなん?」
佐藤「UEFAとしては、試合数を増やしていきたい意向はあったと思います。試合数は125試合だったのが、189試合に激増しましたから。それとこれまでのグループステージ制だと1強3弱とか上位と下位に分かれてしまって消化試合になるケースも少なくありませんでした。欧州クラブ最高峰の舞台なのに、ターンオーバーして臨むチームもありましたから。でもリーグフェーズはマッチデイ1からマッチデイ8まで、毎節順位が変動していくから消化試合を作りにくいというのはよく分かりました」
久保「リーグフェーズの次がノックアウトフェーズになるんよな」
佐藤「そうです。1~8位がストレートインでノックアウトフェーズに進めて、9~24位の16チームはプレーオフに。9~16位のチームがシードになって、17~24位のチームとホーム&アウェイで戦って、勝ったチームがラウンド16に進出できます」
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「ワクワクするもんな」久保竜彦が気になる日本人選手は?
久保「寿人が好きなACミランは(昨季)どうなったん?」
佐藤「マッチデイ7まではストレートインできそうだったのに、マッチデイ8でディナモ・ザグレブに敗れて13位に落ちたんですよ。プレーオフでも上田綺世がいたフェイエノールト(19位)に負けて、ラウンド16に進めませんでした。だからリーグフェーズは最後まで気が抜けないんです。ターンオーバーしづらいです、これだと」
久保「そうやって聞くと、面白いな。リーグフェーズで強かったところがやっぱり有利になってくるん?」
佐藤「そうとも言い切れないんですよ。24位でギリギリ残ったクルブ・ブルッヘはプレーオフで9位のアタランタに勝ってラウンド16に行きましたからね」
久保「おお、番狂わせじゃの。そういう試合が見たいの」
佐藤「あと優勝したパリ・サンジェルマン(PSG)は、そもそもストレートインじゃなくてリーグフェーズは15位。そこから段々と調子を上げていって最後の決勝はインテルに5-0ですからね」
久保「メッシもネイマールも(キリアン・)エムバペもおらんのじゃろ。そういう(スター)選手に頼らないチーム作りが良かったんかな」
佐藤「タツさんは誰か注目している選手、います?」
久保「バルセロナの(ラミン・)ヤマルは見とるよ。まだ18歳なんやろ? 左利きで、あの左足アウトサイドの軌道、見たことないよ。ホレボレするな。(キックの)タイミングもええしな。ヤマルは見ようと思っとる。ほかに誰見たらええの?」
佐藤「リバプールに加入したウーゴ・エキティケはどうですか? ボールを運んで、カットインしてみたいなプレースタイルはタツさんとはちょっと違いますけど、ダイナミックな感じで手足が長くて、佇まいがちょっとタツさんに似ているんですよね。ボールを受けるのも周りを使うのもうまい。9番の仕事だけじゃなくて、チャンスメイクのところもしっかりやります」
久保「そんな選手がおるんか。今シーズンも、遠藤(航/リバプール)や南野(拓実/ASモナコ)ら日本人選手もいっぱい出るんじゃろ?」
佐藤「彼らに加えて高井幸大(トッテナム・ホットスパー/リーグフェーズは登録外)、伊藤洋輝(バイエルン)、堂安律(フランクフルト)、板倉滉(アヤックス)、守田英正(スポルティング)、橋岡大樹(スラヴィア・プラハ)ですね」
久保「三笘(薫)はおらんの?」
佐藤「ブライトンは入っていないです」
久保「みんないいけど、堂安は最高よ。プレーが強気じゃけえ、何かやってくれそうってワクワクするもんな。あと三笘……出てないんか、残念」
佐藤「僕はアタッカー目線でいくと南野ですかね。昨季の大会でレッドスター(ツルヴェナ・ズヴェズダ)相手に2ゴールを決めていますし、この大会(の方式)に慣れているのも大きいとは思うので」

才能ある若手の成長に期待「“推し”を見つけるのもいいかも」
久保「寿人はどのチームに期待しとるん?」
佐藤「個人的には僕と同い年のアルテタ率いるアーセナル。攻撃的なチームを作って、(昨季は)前線にケガ人が出てもうまくマネジメントしてきたなという印象です。9番タイプの純粋なセンターフォワードがいなくて、ゼロトップを採用したんですよね。でもこれだと僕とかタツさんみたいなタイプは居場所なくなっちゃう。と思っていたら、9番タイプのヴィクトル・ギェケレシュを獲得して、早速チームにフィットしているから、かなりやるんじゃないか、と。あとはエキティケのほかにフロリアン・ヴィルツ、ジェレミー・フリンポンに加えてアレクサンダー・イサクまで加入したリバプールですかね。(CL制覇に向けて)かなり本気度が伝わってきます」
久保「遠藤はいい選手よ。もっと使ってほしい」
佐藤「日本人の立場からしたらフルタイムで見たいという気持ちは僕も強い。でもあのスカッドのなかに入って、試合を締める役割を与えられているだけでもすごい。きちんと監督から1人のプレーヤーとして評価されているのは間違いないので、素晴らしいことだとは思いますね。リバプールがCLで優勝するためには必要な存在だと言えます」
久保「ACミランはどうなん?」
佐藤「残念ながら出ないんです。タツさんもどこかチームを挙げてくださいよ」
久保「面白そうなのはナポリかな」
佐藤「ナポリにはロメル・ルカクがいますし、マンチェスター・シティからケビン・デ・ブライネも入りましたからね。でもタツさん、なぜナポリ?」
久保「ん? それはもう勘よ。セリエA優勝したんじゃろ」
佐藤「ACミランより強かったということ。何だろう、この悔しい気持ち(笑)」
久保「試合数も多くなったんなら、優勝するのは本当に大変そうに思えるな」
佐藤「リーグの協力も必要だと思いますね。昨季リーグ・アンはPSGの日程を考慮して、(国内の)リーグ戦と重ならないようにうまく調整していましたからね。僕が先日解説したプレーオフのクルブ・ブルッヘとレンジャーズの一戦でも、ベルギーが(クルブ・ブルッヘの)リーグ戦を延期した一方で、レンジャーズはそうじゃなかった。結果、スコットランドはレンジャーズもセルティックもリーグフェーズに進めなかったんです。CLで勝ち上がることがリーグの価値を高めるんだとちゃんと理解しているリーグの協力が、いい結果を残すにはマストになってくるとは思いますよ」
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久保「寿人のおかげで、新しい欧州CLが何となく分かった。リーグフェーズが9月17日から始まるんじゃろ。どういうところを見たらええんかね?」
佐藤「最初から最後まで気を抜けない戦いが続きますし、攻撃的なサッカーを志向するチームが多いのでエンタメ性も強い。試合のハイライトを見るだけでも楽しいですが、ぜひ1試合通して見てもらいたいですね。個人的にはタツさんが挙げたヤマルみたいに、才能ある若手たちがCLの試合をこなすたびに成長するのを見てほしい。自分なりの“推し”を見つけるのもいいかもしれません」
久保「まず開幕のところは、ちょっと見てみようかの」
佐藤「深夜ですけど、大丈夫ですか?」
久保「深夜でも見るよ。ビール飲みながらゆっくり。チャンピオーン!ってかっこええ音楽(アンセム)流れるやろ。あれに合わせて飲みながらよ」
(FOOTBALL ZONE編集部)

