豪州救ったケーヒル、劇的弾後の“Tポーズ”で物議 商業目的の疑惑浮上でFIFAが調査開始か

シリア戦でW杯の望みつなぐ2発も、決勝点後のゴールパフォーマンスで疑惑浮上

 オーストラリア代表FWティム・ケーヒル(メルボルン・シティFC)は、10日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)予選の大陸間プレーオフ進出をかけたシリアとの大一番で2得点を挙げて、2-1の勝利に貢献した。救世主となったケーヒルだが、延長後半4分の決勝ゴール後に披露した「Tポーズ」に関して、商業目的だったのではないかとの疑惑が浮上し、FIFA(国際サッカー連盟)の調査が入る可能性があるという。英紙「ガーディアン」や「インディペンデント」などが報じている。

 敵地(中立地)での第1戦を1-1で引き分けていたオーストラリアは、本拠地第2戦でシリアに先制を許す苦しい展開となった。そのピンチを救ったのがケーヒルだった。前半13分に右からのクロスに走り込んでヘディングシュートを決めると、1-1のまま迎えた延長後半4分には左からの折り返しを再び頭で押し込んだ。オーストラリアはケーヒルの爆発で2戦合計スコアを3-2とし、北中米カリブ海予選4位のホンジュラスと戦う大陸間プレーオフへ駒を進めた。

 しかし、決勝ゴールの際にケーヒルは両手でアルファベットの「T」をかたどるゴールセレブレーションを披露しているのだが、これが商業目的だったのではと指摘されている。というのも、ケーヒルはオーストラリアの旅行会社「TripADeal」社のアンバサダーを務めており、同社をプロモーションする意図があったのではという疑惑がかけられている。「TripADeal」社はインスタグラムを通じ、「我々の新しいブランドアンバサダーのティム・ケーヒルは、今夜の決勝ゴールを決めた後にTripADealの“T”ポーズをしたのを見ましたか?」とのメッセージを投稿していた。

 

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