なぜ1対1止められた? 交差した2人の思惑…本人明かした神セーブ誕生の瞬間「最初わざとニアを」

柏GK小島亨介とC大阪MF本間至恩が見せた1対1
柏レイソルは9月21日、J1リーグ第30節でセレッソ大阪と対戦して1-1で引き分けた。GK小島亨介は後半アディショナルタイムに大ピンチの1対1を阻止。アルビレックス新潟時代の元同僚MF本間至恩と2度に渡る駆け引きに勝ち、止め切った。勝ち点1をもたらした守護神は「最初ちょっとわざとニアのコースを開けた」と明かした。
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ペナルティーエリア内、完全フリー、中央。1-1で迎えた後半アディショナルタイム、カウンターからボールを受けた本間が小島の目の前に立った。距離約5メートル。1歩、2歩近づく。先に動いたのが小島。体が倒れたが、襲いかかってきた本間のシュートを首あたりで止めた。
「最初ちょっとわざとニアのコースを空けてそっちに誘った。けどそこに乗ってこず、ちょっと我慢してきた」
1つ目の駆け引き。本間は「ニアが空いていて(小島が)1個フェイントみたいなの入れて体が倒れた。なので本当はファーサイドに流せば多分入ったと思う。間合いとかディフェンスが戻ってきているというのを色々考えすぎた」と唇を噛んだ。
2つ目の駆け引き。2人はかつて新潟で同僚だった。何度も何度も受けてきた本間のシュート。「僕の駆け引きに対してもかわしてくるイメージがあった。とにかく最後まで我慢するところは意識して。ちょっと体動きましたけどやっぱりすぐにシュートを打ってくれたので、自分としては残していた体に当てることができた」と、小島は明かした。一方の本間は「駆け引きのところで倒したのはわかった。けど、そのあとのコースは逆に誘われた。悔しいとしか言いようがない」と露わにした。
2人の対決は小島に軍配が上がったが、数秒に凝縮された駆け引きは見応えのあるものだった。技術が結集した1対1。試合はそのまま1-1のドローで終了。このシーンが象徴するように互いの意地がぶつかり合った一戦となった。



















