浦和新助っ人、出場2分で即結果「フィニッシュは僕の仕事」 同僚も感嘆「ああいう上手さが」

浦和のイサーク・キーセ・テリン【写真:Noriko NAGANO】
浦和のイサーク・キーセ・テリン【写真:Noriko NAGANO】

浦和に新加入のイサークが出場2分でゴールを決めてみせた

 浦和レッズに新加入した元スウェーデン代表FWイサーク・キーセ・テリンが、デビュー直後にいきなりの初ゴールを決めた。9月7日のルヴァンカップ準々決勝第2戦、川崎フロンターレと対戦した試合後に「ボックスでプレーするのは僕の人生」と語った。

【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!

 テリンは8月24日に加入が発表された。2014年のスウェーデン代表デビューから33試合5ゴールを記録し、2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)では、4試合に途中出場したストライカー。Jリーグの夏の登録ウインドーは閉じていたものの、前所属のスウェーデン1部マルメを退団して無所属だったことから今季出場が可能に。この日の試合に向けて登録が完了し、ベンチスタートで出番を待った。

 2試合合計1-2のビハインドを背負った後半27分、背番号「99」が投入された。すると直後の同29分、右サイドでMF金子拓郎がボールを持つとファーサイドに離れて中央にスペースを作る。金子のクロスに反応したFW小森飛絢の後ろからタイミングを合わせて入り込むと、DFフィリップ・ウレモヴィッチの前に体と右足をねじ込んでゴールを決めた。

 テリンは「常にボックスで勝負するのが好きなので、フィニッシュするのは僕の仕事でした。ボックスでプレーするのは僕の人生です。スペースを作って相手(のDF)が難しくなるような状況を作り上げます」と、ピッチに入った2分後に決めた一撃について話した。

 アシストをした金子はテリンについて「強さもありますし、得点シーンのようにスペースに走り込んできてという形でも決められる選手だと思うので、クロスは上げやすいと思います」と好感触を話し、「感覚を持っていると思いますし、練習を1週間くらい一緒にやりましたけど、あそこに上げるっていうのは話していたので、練習の形が出て良かった。あの場所に上げるのは自分の持ち味だと思うので、これからよりコミュニケーションを取ればもっと合うようになるのかなと思います」と今後への期待を込めた。

 また、前線のターゲットとしても巧みな場面を見せ、最後尾からロングボールを入れたGK西川周作は「蹴りやすいですね。正直、練習では合わせる時間がなく、彼がどういうプレーヤーか全ては把握できていませんでしたが、ファーストプレーで少し高さのあるボールを蹴ってみようと思って試しました。うまく競って後ろにそらしてくれましたし、ああいう上手さがあるんだなというのは試合の中で確認できました。得点も素晴らしいものでしたし、彼が来てくれたことで、浦和レッズとしてもう一段レベルアップできるのではないかと思います」と話している。

 チームは点の取り合いとなり延長戦にもつれ込んだ末に2戦合計3-4で敗退。デビュー戦を勝利で飾れなかったテリンだが、今季の残り試合となるリーグラスト10戦を「1つずつ、1試合ずつですね。全ての試合で勝つためにいきます。残っているのはリーグ戦のみ。もちろんリーグで勝つために前進していく必要があります。タフですけど、可能なことです。このような経験はしてきました。なので1つ1つ、経験上、あまり先のことを考えすぎると良くないので、1試合ずつ考えたい」と、見据えていた。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング