驚異的な身体能力「彼は一体何者なんだ」 無名の存在も…高校サッカー総体を彩る逸材

インターハイの注目選手を紹介【写真:FOOTBALL ZONE編集部 】
インターハイの注目選手を紹介【写真:FOOTBALL ZONE編集部 】

米子北3年の妹川将基に注目、有名選手から無名の存在までピックアップ

 7月26日から開幕するインターハイ。展望の後は注目選手を15人ピックアップしたい。前編はMF/FW編。有名選手から無名の存在まで。個性的な能力を持つ選手名とその特徴とは。

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①柴野快仁(前橋育英3年、MF)
 とにかく冷静で、かつ闘争本能を剥き出しにしたプレーもできる。中盤で全体のバランスを見ながらも、相手の守備の歪みを絶対に見逃さない。隙が見えたら、スプリントで侵入していくだけではなく、ボールをつなぎながら徐々に近づいていって、そこからワンタッチプレーやドリブルで潜り込んでいく。アタッキングサードでもパスとドリブルをうまく使い分けてラインブレイクしていく。竹ノ谷優駕スベディとのボランチコンビは日本一の連携を見せる。

②長璃喜(昌平3年、MF)
 複数のJ1クラブが争奪戦を過熱させているドリブラー。変幻自在、自由自在のドリブルは相手を惑わすだけではなく、容赦なく切り裂いていく。ボールを持ったらもう手がつけられない。常に相手の重心やその先のカバーの動きまでも視野に捉え、瞬時にドリブルコースを見つけ出して正確なボールタッチとアジリティーを駆使して仕掛けていく。途中で予想外のことが起きても、すぐにプレーキャンセルをして、次なる一手が出せるのも彼の強み。昨年のインターハイ決勝は彼の劇場だった。中央を高速で切り裂いてシュートを叩き込む。大きく名を挙げたこの大会で再び輝きを見せるか。

③山口豪太(昌平3年、MF)
 中学3年生で高校デビューを果たしていた逸材も、早くも最高学年を迎えた。正確無比の左足と無数のアイデアを駆使し、ドリブル突破からのパス、シュートを繰り出す。ポゼッションに関わりながら、相手の隙を見て急加速をしてから振り抜くミドルとラストパスの破壊力は十分。昨年のインターハイでは5アシストをマーク。今年はゴールという結果を残して2連覇を成し遂げるべく、自慢の左足に磨きをかけている。長同様にJクラブの争奪戦も繰り広げられている注目のMFだ。

④福島和毅(神村学園3年、MF)
 テクニック、インテリジェンス、そしてパワーを兼ね揃えたゲームメーカー。トップ下やボランチの位置から、サポートに入ったり、突破を仕掛けたり、ワンタッチプレーでテンポアップさせたりと、プレーの引き出しが多いのが特徴だ。セカンドボールの反応や回収能力も非常に高く、素早いボールアプローチからのラストパス、ミドルシュートと、ポジティブトランジションからすぐにゴールに直結するプレーができるのも魅力。

⑤吉崎太珠(日章学園2年、FW・MF)
 FWとしてはボールを収める力、ターンからの推進力、そしてシュートセンスに満ちたストライカーで、トップ下やボランチではキープ力と運ぶドリブルを活用し、そのままラインブレイクやボールを叩いてから一気にポケットに入っていくスプリントを駆使してゴールに迫っていく。昨年のインターハイでは1年生ながら3ゴールをマークし、全国に鮮烈なデビューを果たし、U-16日本代表候補にも選出された。今年3月にはメキシコに短期留学し、球際の激しさやゴールに貪欲に向かう姿勢を目の当たりにし、「もっと強気で行かないといけない」と刺激を受けた。今年はさらに成長した姿を見せるべく、再び福島の地で躍動を見せる。

⑥妹川将基(米子北3年、FW)
 最初に見たら、「彼は一体何者なんだ」と思う人も多いかもしれない。その驚異的なジャンプ力、空中での対空時間、そして最高到達点で合わせるヘディングの技術は、見る者を圧倒する。174センチとFWとしては大柄ではない。だが、そのサイズを甘く見ていると痛い目に合う。180センチオーバーのCBの頭の上を行くヘディングでゴールを射抜いたり、後方からのロングボールを周りに正確に頭で落としたりして、チームのベクトルを一気に前に向かせていく。CBとFWの両方をこなしていたように守備能力も高く、FWでは迫力満点の激しいプレスを繰り出し、これも相手DFラインに脅威を与えている。

⑦大藤颯太(流通経済大柏、FW)
 186センチのサイズがあって、スピードもあって、シュートもうまい。これだけの素材感はなかなかいないだろう。高校入学時はどうしても身体操作がうまくいかず、スピードに乗れなかったり、足元のコントロールでもたついたりしてしまっていた。だが、学年を重ねるごとに身長の伸びも収まり、徐々にボールフィールディングやジャンプのタイミング、前に出るスピードなどが磨かれていったことで、今年は一気にブレイクの時を迎えた。プレミEAST開幕時はまだもたついてしまったり、シュートにいけなかったりしたシーンがあったが、試合を重ねて行くごとにターンのキレ、初速、足の振りがシャープになり、ゴール量産態勢に入った。現在はプレミアEASTでトップタイの8ゴールをマーク。インターハイでの爆発を誓っている。

⑧内海心太郎(鹿島学園2年、FW)
 172センチと上背はないが、とにかく凄まじいまでの身体能力を持つ。「小さい頃から走り回るの大好きだった」と口にしたように、常にかけっこではダントツ1位を取っていた少年がサッカーに出会い、その能力を一気に解放していった。底知れぬ運動量、下から上へ突き上げるようなターンとドリブルを見せる彼は、多少ラフなボールでも、相手が大型CBだろうが関係なく体をねじ込んで前に出てボールをキープしたり、そのままゴールへ突進したりしていく。今年は2年生ながら9番を託され、底知れぬパワーとバネ、運動量を駆使して真夏の福島を存分に駆け回る。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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