内田篤人氏、日本代表DFの直球質問に回答 “プレス回避法”を伝授「高徳とかがうまい」

シント=トロイデンでプレーする橋岡大樹【写真:Getty Images】
シント=トロイデンでプレーする橋岡大樹【写真:Getty Images】

橋岡大樹が「内田篤人のFOOTBALL TIME」に出演

 ベルギー1部シント=トロイデンの日本代表DF橋岡大樹が、元日本代表DF内田篤人氏がMCを務めるスポーチャンネル「DAZN」の番組「内田篤人のFOOTBALL TIME」に出演。日本代表の先輩でもある内田氏に質問をぶつけた。

 J1浦和レッズから2021年1月にベルギー1部シント=トロイデンへ期限付き移籍し、同年末には完全移籍に切り替わった橋岡。今季はリーグ戦32試合に出場して4アシストを記録し、日本代表でも3月のキリンチャレンジカップで復帰を果たすなど、充実したシーズンを過ごした。

 現役時代の内田と同じ右サイドバックでプレーする橋岡は、「僕は内田篤人さんとタイプが違うと思います。(内田は)うまい、1対1強い、速い、攻撃の部分が知りたくて。ハマった状態でもらった時、何を考えているのか。相手のサイドバック(SB)がプレッシャーをかけに来るじゃないですか。どういうふうに回避するのか。第一優先は何ですか?」と、質問した。

 すると内田氏は「ボールが来たら、どこを見ているの?」と4-3-3の布陣に並んだ選手たちを指しながら聞き返す。橋岡は「僕は、前。自分の縦裏とか、斜めの選手」と、同じ右サイドの選手やセンターフォワードを見ていると説明した。これに対し内田氏は「俺はコイツかな」と、左ウイングを見ていたと言い、その理由についてこう語った。

「ここ(左ウイング)を見て、ここ2人(左ウイングとセンターフォワード)をよく見るようにしていた。ここら辺(右ウイングや近い位置のMF)は結構動くじゃん。勝手に動いてくれる。でも、コイツら(左ウイングやセンターフォワード)は、俺が『出すよ』って見ないと、動いてくれないから、ここら辺を見ている。右SBは2、3個しかパスコースがない。それの、どこを選択するか。一番いい選択をするか。冨安(健洋)くんとも話をしたけど、それを(ボールが)来る前に決められるなら決めて、あそこに出すにはこういうトラップをして逆に出すとか。そういうことの連続かなと思う。俺も別にそんなにうまくない。ハマる時はハマる。ターンとかできたら、最高だよね。(酒井)高徳とかがうまい」

 ヴィッセル神戸の元日本代表DF酒井高徳が手本になると語った。これを聞いた橋岡は、頷きながら「それは香川(真司)選手に教えてもらった。『これをやれよ』って。『縦にちょっとボールを持ち出した時に、アウトサイドでターンすれば基本的にボールは取られない。ハマったと思ったら、1回、アウトサイドで切り返せば、後ろにスペースはできるから』と言っていたので、それは意識しながらやっていた。あとは、オープンに持った時に、相手が縦を切ってきた時に、どんどん中に入ってボランチや中盤の選手に当てて、もう1回もらって逆サイドに蹴るとか」と、自身のプレス回避方法を明かした。

 この右サイドで詰まりそうな時の対応については、内田氏はDF酒井宏樹とも話したといい、酒井にボールを蹴る直前に1秒ほど我慢をしてからパスを出せることが大きな違いを作っていたと指摘された。「その1秒、2秒が大きい。宏樹は『俺、待てないで蹴っちゃんですよ』と言っていた。足を振りかぶるところの判断で変えられると、結構変わってくる」と、パスを出すまで状況をしっかり見て、蹴る直前に動作を変えることができれば、プレスを回避できると助言していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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