なでしこJ、ポルトガルに逆転勝利 池田監督が“収穫”を評価「色々試せたのは有意義」

なでしこジャパンがポルトガルに勝利【写真:Getty Images】
なでしこジャパンがポルトガルに勝利【写真:Getty Images】

ポルトガル女子代表とアウェーで国際親善試合、長谷川&田中弾で2-1逆転V

 なでしこジャパン(日本女子代表)は現地時間4月7日にポルトガル女子代表とアウェーで国際親善試合を実施。先制を許したものの、2-1の逆転勝利を収めた。

 ポルトガルは大陸間プレーオフを制して今夏のオーストラリアとニュージーランドで共催される女子ワールドカップ(W杯)出場を決めている。なでしこジャパンは昨年秋の国際親善試合イングランド戦から導入した3バックでスタートしたが、池田太監督が「気温が34度くらいある暑いコンディションで前半に寝てしまった部分もあるかもしれない」と話した、環境的な厳しさもあって立ち上がりは機能性が良くなかった。

 前線では3トップが横並びになってしまい補完関係を築けず、前半25分には前線がプレスに出たところでロングボールを入れられると、間延びした状態でセカンドボールを拾われたところから背後を取られて失点。ポルトガルに先制点を奪われてしまう。

 それでも時間の経過とともにボールの動かし方にリズムとメリハリが出てきた日本は前半35分、左サイドに攻撃を展開するとMF杉田妃和がペナルティーエリア内に走り込むFW田中美南にスルーパス。これをゴールライン際から田中が折り返したところに、ボランチから走り込んできたMF長谷川唯が蹴り込んで同点ゴールを奪った。

 さらに日本は後半8分、長谷川が中盤でボールを持つと田中が背後を取ったところを見逃さずにピンポイントのフィード。これを田中が持ち込んで左足アウトサイドでGKの逆を取るシュートを決めて勝ち越した。その後の日本は4バックへの変更などテスト要素もあるなかで逃げ切り勝ち。後半開始からはDF守屋都弥が代表デビューして右サイドで積極的なプレーを見せていた。

 池田監督は「逆転して勝利できたことを評価したい。失点場面、守備ラインだけの問題ではないがいろいろと確認することはあった。それでも、いろいろな組み合わせを試せたのは有意義。少しミスが多いところもあったので、質は上げていきたい」と試合を総括。11日にデンマーク女子代表と対戦するのが女子W杯のメンバー発表前では最後の試合になるが、「W杯と同じように移動して試合の準備をするサイクルのなかで、選手たちと新しいトライをしながら結果を求めていきたい」と先を見据えた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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