マンUのファン・ハール監督が放出後初対決のウェルベックに言及 「彼は恩恵を受けている」

変化したその言葉

 マンチェスター・ユナイテッド(マンU)のルイス・ファン・ハール監督は、23日に対戦する今夏の移籍市場でアーセナルに放出したイングランド代表FWダニー・ウェルベックについて言及した。その際、「選手のために放出した」と力説したと、英地元紙「ミラー」が報じた。
 マンUは、ウェルベックを今夏の移籍市場最終日に1600万ポンド(約30億円)の移籍金でアーセナルへと売却した。その後、ストライカーは新天地で1トップとして定着。イングランド代表と、アーセナルでゴールを重ね、期待通りのポテンシャルを示してきた。
 ファン・ハール監督は放出直後、記者会見でウェルベックがウェイン・ルーニー、ロビン・ファン・ペルシー、ラダメル・ファルカオら現在のアタッカー陣のレベルに達していないと酷評していた。だが、久しぶりの対決を前に、そのトーンは少し変化していた。
「チームでポジションの固定された選手は、成長するし、今後も伸びると思う。毎週プレーすることの恩恵を彼は受けている。それはマンチェスター・ユナイテッドでは疑問符が付いていた。私が思っていた通りに彼がプレーしているのを見るのはうれしい。彼はマンUでもプレーできたが、われわれは放出を決めた。そして、彼はその恩恵を受けている。彼はアーセナルで素晴らしい仕事をしている。次の試合で彼のプレーを見ることができるので、彼について判断できると思う」
 当時は、波紋を呼んだ生え抜きのストライカー放出劇について、指揮官はあくまでも親心であったことを強調した。
「君たちはファン・ペルシーがアーセナルでプレーしていたことを知っているか。これはフットボールの世界なんだ。彼はアーセナル相手に3得点決めている。それが人生というものだ。彼にとっても、アーセナルにとっても特別な試合だろう。ベンゲルにとってもそうだし、ウェルベックにも同じことだ」
 さらに、ファン・ハール監督は、かつてアーセナルのエースだったオランダ人ストライカーを引き合いに出して言葉を並べた。ウェルベックにとって感慨深い古巣対決も、サッカー界においては日常茶飯事であると主張したのだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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