【W杯】チュニジア×デンマークは今大会初のスコアレスドロー 互いに最後の決め手を欠く

デンマーク代表とチュニジア代表の一戦はスコアレスドローで決着【写真:ロイター】
デンマーク代表とチュニジア代表の一戦はスコアレスドローで決着【写真:ロイター】

デンマーク、チュニジアともに得点は生まれず

 カタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグD組の初戦、デンマーク代表とチュニジア代表の対戦は得点が生まれず、今大会初のスコアレスドローに終わった。

 デンマークは昨年の欧州選手権(EURO)では準決勝に進出し、イングランドと延長戦にもつれ込む激戦の末に決勝進出を逃した。その躍進した大会の初戦で試合中に心不全を起こして世界中が回復を祈ったMFクリスティアン・エリクセンは、植え込み型除細動器(ICD)を装着してサッカーのトップシーンに復活。稀代のプレーメーカーが「10番」をつけてチームの中心に君臨した。

 チュニジアは今年6月にキリンカップで日本と対戦。日本のミスが目立ったとはいえ、それを抜け目なく得点につなげて3-0で勝利した姿が記憶に新しい。北アフリカでイタリアから地中海を渡った先にある国家だが公用語がアラビア語であるように、同じアラブ世界カタールでの開催となった試合に大声援を受けた。

 互いに相手の差を消し合うような形になった試合は、声援を受けてチュニジアが立ち上がりに攻勢を強めた。しかし、デンマークも欧州選手権で見せたようなポジショナルプレーで次第に落ち着きを取り戻しながらパスワークで前進するようなった。前半の決定機はチュニジアに訪れ、前半43分にFWイッサム・ジェバリが背後に抜け出してシュートを狙うも、デンマークの守護神GKカスパー・シュマイケルがファインセーブして0-0で前半を終えた。

 後半も半ばを過ぎると次第に試合もオープンになり、デンマークは後半24分にゴール正面からエリクセンが左足で強烈ミドルを放ったが、チュニジアのGKアイメン・ダーメンがファインセーブ。さらに続くコーナーキック(CK)では、DFアンドレアス・クリステンセンがファーサイドからヘディングで折り返し、FWアンドレアス・コルネリウスが飛び込んだが上手く触れず、すり抜けたボールもゴールポストに弾かれた。

 結局、両チームとも最後までゴールを割れずに今大会の6試合目にして初めてのスコアレスドロー。この組には前回王者フランス代表と、アジア第5代表プレーオフ、大陸間プレーオフを経て出場権を勝ち取ったオーストラリア代表が同居している。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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