浦和DFショルツが日本に驚き「学ぶことが多い」「人としての姿勢を求められる」 異国文化に興味を持つワケ

今や納豆も食する日本通、問題は同胞の…

 ショルツには、日本の文化を学ぼうと夏目漱石や三島由紀夫といった文豪の作品を英語版で読む一面もある。キャンプ地でもある沖縄の歴史や文化についての話も興味を持ち、クラブスタッフにも質問を投げかける。わずか半年ほどの生活だが、いまや納豆も食べるほど日本に溶け込んだ。

「最初はあまり好きではなかった納豆にトライし続け、今は好きで食べるようになりましたので、もう90%は日本人です。ただ、食事の時に近くに座っているキャスパー(・ユンカー)が『臭い。食べたあとの息も臭い』と言っていますので、そこをどう解決するかが今の問題ですね。

 日本との触れ合い方として本を読むことは続けますが、今までは料理にはそんなに興味がありませんでした。しかし、日本人にとっては料理や食事が非常に大事なテーマだと気付きましたので、自分もそういったことに触れたいと思っています」

 ラストサムライを思い起こさせるような風貌のセンターバックは、日本でのプレーだけでなく、その生活も充実した時間にしているようだ。

※第3回に続く

[プロフィール]
アレクサンダー・ショルツ/1992年10月24日生まれ、デンマーク出身。ヴェイレBK(デンマーク)―ストヤルナン(アイスランド)―スポルティング・ロケレン(ベルギー)―スタンダール・リエージュ(ベルギー)―クラブ・ブルージュ(ベルギー)―FCミッティラン(デンマーク)―浦和。2020年にデンマーク代表に招集された経験を持つ。21年5月に浦和へ加入し、昨季リーグ戦15試合に出場した。優れた危機察知能力と球際の強さを兼ね備え、安定感抜群の守備を披露する一方、攻撃の起点となるパスやドリブルでも貢献する。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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