死闘に残された”疑惑のゴール” 各国メディアがCL決勝のレアル先制点を「誤審」と断罪

決勝の地イタリアメディアは、ラモスの先制点をCGで再現し検証

 PK戦までもつれ込む激闘の末にレアル・マドリードが優勝した今季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)だが、その決勝戦の先制ゴールは疑惑のものになってしまった。各国のメディアがこぞって「セルヒオ・ラモスの先制ゴールはオフサイド」と疑問を呈している。

 先制ゴールのシーンでは、レアルのMFトニ・クロースがFKを蹴り込み、ペナルティーエリアに入ったあたりの位置でFWギャレス・ベイルがバックヘッドでコースを変え、ゴール前に飛び込んだDFセルヒオ・ラモスが相手GKの前でコースを変えてゴールに押し込んだ。しかし、クロースのキックの時点でラモスはオンサイドの位置にいたが、ベイルがボールを触った時点ではオフサイドポジションにいたように見えるゴールだった。

 明確なミスジャッジであると断じたのは、試合会場のサン・シーロがあるイタリアメディアだ。試合を中継した衛星放送局「メディアセット・プレミアムスポーツ」はCGを使用して、ベイルが触った時点でラモスの体が半分以上オフサイドポジションにいるとしている。現行のルールでは、後方から2人目の守備者の体のうち、腕から先以外で最も後方にある部分と、同様の条件で攻撃者の最も前方にある位置で比較する。その基準で言えば、確実にオフサイドと言える。

 また、同国のサッカー情報サイト「カルチョメルカート・コム」は、このシーンを「明白なオフサイドである」とした上で、イングランド人レフェリーのマーク・クラッテンバーグ氏が、前半28分のアトレチコ・マドリードFWアントワーヌ・グリーズマンがDFラモスに倒されたシーンは、後半1分のアトレチコFWフェルナンド・トーレスがレアルDFペペに倒されたシーンと同様にPKが与えられるべきだったとして、ミスジャッジが多く、それがレアルに有利に働いたとしている。

 

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