浦和ロドリゲス新監督が所信表明 2桁順位からの復活へ…課題解決に意欲「アイデア落としたい」

浦和のリカルド・ロドリゲス新監督【写真提供:ⒸURAWA REDS】
浦和のリカルド・ロドリゲス新監督【写真提供:ⒸURAWA REDS】

就任会見で標榜する戦いに言及 「目標は良い試合をすること、楽しんでもらうこと」

 浦和レッズは17日、リカルド・ロドリゲス監督の就任会見を実施した。同席した西野努テクニカルダイレクター(TD)からは今季の最低限の目標が「ACL出場権の獲得」と明言され、徳島ヴォルティスを4年率いてJ1昇格に導いた新監督は「どの試合でも1試合1試合勝つつもりで、攻撃的に相手を押し込んで、常に見ている方が楽しんでくれるようなサッカーに取り組みたい」と話した。

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 浦和は昨季から3年計画を打ち出し、大槻毅監督の下で4バックも導入して変革を印象付けた一方で、成績はリーグ10位に終わった。西野TDは「(ACL出場権の獲得という)数値目標は及ばなかったが、コンセプトについては、最後まで走り、戦い、貫くという点で、多くのプレーを見せてくれるようになった。個で見ても、多くの選手が成長を見せてくれた。一方で2021年のリーグ優勝を見据えれば成長速度が見合わないと考え、監督交代を決断した」と、話した。

 その浦和にやってくるロドリゲス監督は「目標は良い試合をすること、それを(サポーターに)楽しんでもらうこと。楽しんでもらうためには多くのゴールと勝つことが必要。具体的な数字よりそう考えている。戦うチームを作り、パフォーマンスを高めてどの試合でも勝つように戦うこと。それが順位を上に保つために必要なことだ。積み重ねながら上を目指したい」と、所信を表明した。

 浦和は2012年にミハイロ・ペトロヴィッチ監督(北海道コンサドーレ札幌監督)が就任してから攻撃的なサッカーを展開し、リーグ戦の上位で安定した成績も残してきたが、17年夏に監督交代となったのを機に、3シーズン連続でシーズン中に監督が交代。その間に強化責任者も代わり、一貫したコンセプトがなく異なる考え方を持つ監督に合わせて選手編成を行ったことで、世代交代や編成の歪みといった問題が表面化した。

 それを是正して「クラブ主導のコンセプトベースでの強化」(西野TD)を打ち出しての2年目となるが、ロドリゲス監督の招聘には「クラブコンセプトとの合致、戦術的な能力、野心」の3点を理由に挙げている。そして、「目標はACL出場権の獲得。もちろん負けて良い試合はなく、全ての大会での優勝を狙う上で最低限の目標がACLへの権利を取ること」と話した。

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