C・ロナウドが圧巻のハット! 敗退危機のレアルが大逆転で6年連続4強へ
ヴォルフスブルクに3発快勝 トータルスコア3-2で準決勝に進出
エースの咆哮が、サンチャゴ・ベルナベウを揺らした。13日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦は、FWクリスティアーノ・ロナウドが大一番でのハットトリックを達成し、レアル・マドリードが3-0とヴォルフスブルクに勝利。合計スコアを3-2とし、大逆転で6大会連続ベスト4を決めた。
ジデネィーヌ・ジダン監督はこの日、不退転の決意を感じさせるスタメンをチョイスした。第1戦で負傷退場したFWカリム・ベンゼマがスタメン復帰し、FWギャレス・ベイル、ロナウドとの「BBC」が揃い踏み。右サイドバックは1週間前に低調なプレーに終わったDFダニーロではなく、DFダニエル・カルバハルを起用した。対するヴォルフスブルクは22歳の新星MFユリアン・ドラクスラーら、快勝した第1戦とまったく同じメンバーを並べた。
レアルは第1戦に0-2で敗戦し、勝ち上がり条件が「3点差以上の勝利」と非常に困難なミッションだった。そのためキックオフ直後から相手陣内でのボール回しでヴォルフスブルクに圧力をかけた。5分には左CKをDFセルヒオ・ラモスがニアサイドで頭ですらすと、ボールがクロスバーをかすめるなど、得点の気配を感じさせた。
そして同16分、カルバハルが中央から右サイドへとドリブルで持ち上がり、やや強引な形ながらゴール前にラストパスを送る。するとボールは相手DFに当たりロナウドのもとへ。これを難なく押し込んだCR7は、両手を振ってマドリディスタを盛り立てた。
興奮のるつぼと化した本拠地サンチャゴ・ベルナベウで、エースの勢いは止まらない。1点目からわずか1分後、左からのCKをニアサイドに走り込んだロナウドがヘディングで合わせてこの日2点目をゲット。誇り高き背番号7は、思わず雄たけびを挙げた。わずか2分間での2ゴールで、レアルはゲーム序盤で合計スコアをタイに戻した。
その後のレアルは怒涛の攻勢こそひと段落したものの、同29分にベンゼマがカットインからシュートを放つなど抜け目なくゴールを狙った。逆にヴォルフスブルクは同32分にドラクスラーが負傷退場し、キーマンを失ってしまう。それでも交代から2分後にMFルイス・グスタボが強烈なミドルを枠に飛ばせば、同38分にはFWブルーノ・エンリケがゴール前でフリーとなりシュートを放つなど、必死の抵抗を見せた。