もはやボディービルダー!? 怪物トラオレの筋肉を専門家が分析「サッカーではない体」
ヘタフェのトレーナーであるビダル氏は「練習の賜物が背後にある」と見解
ウォルバーハンプトンのスペイン代表FWアダマ・トラオレは、強靭な肉体と圧倒的なスピードでサッカー界を席巻中だ。あるフィジカルトレーナーは、その筋肉はボディービルダー級だと証言している。
マリ出身の両親を持つバルセロナ生まれのトラオレは、8歳でバルサに入団し、2013年には17歳でトップチームデビュー。その2年後となる2015年にアストン・ビラへ移籍した。翌年にはミドルスブラへ渡り、現在はウォルバーハンプトンで所属3年目を迎えている。
スペイン代表には昨年11月に初招集されるが、負傷により辞退。さらに今年9月にも招集されたが、新型コロナウイルスの陽性反応が出たために辞退となった。そのなかで、10月7日に行われたポルトガル戦(0-0)の後半17分にMFセルヒオ・ブスケッツ(バルセロナ)に代わってピッチに立ち、待望のA代表デビューを飾った。
いきなりカウンターを仕掛けた相手に10メートル以上後方にいたなかで猛ダッシュで追いつき、球際のデュエルで相手を弾き飛ばしたスピードとパワーが話題を呼んだ。スペイン紙「マルカ」は「アダマ・トラオレはクォーターバック、巨体、ハルク、筋骨がたくましい人、ボディービルダー、とあらゆる形で呼ばれているこれはサッカーのための体なのか?」と触れ、スペイン1部ヘタフェでフィジカルトレーナーを務めるハビエル・ビダル氏の見解を紹介している。
「生まれつき、または遺伝的な条件を持っているが、それ以外に練習の賜物が背後にあるだろう。その仕事ぶりの利点は、彼の長所である強さとスピードだ。バルセロナBですでに速かったが、今はその体のおかげでもっと速くなっている。彼の成長に歯止めがかけられたり、敏捷性を低下させたりしていない。以前はこういった体は非常に硬直すると言われていた。それはボディービルダーであり、サッカーではないと言われている。例えばバスケットボールではそういった体が見受けられ、130キロで走り回る。サッカー選手には典型例のようなものはあるが、損害はない。ボディービルダーになりたいのならそうするだろう」
文字通り、サッカーの枠を超えた肉体を持つトラオレの快進撃から目が離せない。
(FOOTBALL ZONE編集部)