「うちも学ばないと」 浦和DF槙野智章、激闘の札幌戦から感じた課題と可能性とは?

2018年以来のリーグ戦得点を記録「チームを助ける同点ゴールで良かった」

 こうした流れのなかで、後半には勝ち越しゴールを許した。しかし、ここから浦和が崩れなかったのも事実で、後半30分にはクロスのこぼれ球をコーナーキックで攻撃参加していた流れから槙野が押し込んで同点。昨季はリーグ戦でのゴールがなかっただけに「久々でチームを助ける同点ゴールで良かった」と槙野も喜んだ。そして、試合終了間際にMF柴戸海が決勝点を奪った。

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 槙野は主将のGK西川周作とのピッチ上での会話を含め、「正直、西川選手と勝ち点1でもいいから持って帰ろうと話していたが、ゲームの総括をするならば、2-0から逆転されて、さらに追いついて逆転するという、2倍、3倍もパワーがいる戦い方だったので、ここに自分たちの成長が感じられるかなと思う。たぶんどのチームも、あの時間帯なら勝ち点1でもいい戦い方をすると思いますけど、そこからよく跳ね返して3ポイントを取れたと思う」と、最後の瞬間まで勝利を目指した姿勢に言及した。

 前半20分以降のサッカーは、浦和での監督経験を持つミハイロ・ペトロヴィッチ監督による札幌のサッカーが完全に表現され、その指揮官をサンフレッチェ広島時代からの恩師と慕う槙野も「ミシャが作る札幌はものすごく良いチームで、攻撃のクオリティー、戦術が浸透していて、ものすごくやりづらい相手だったが、不細工ながらも勝てて良かった。札幌の攻撃のコンビネーションは、うちも学ばないといけないと思った」と舌を巻いた。それでも得た勝利は、浦和にどのようなものを投げかけただろうか。

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