マンUのファン・ハール監督がイングランド代表・ホジソン監督と“舌戦”を展開

 

ファン・ハール監督「彼がマンUの練習場にいるところを見たことがない」

 

 マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督がイングランド代表のロイ・ホジソン監督と舌戦を展開している。英国営放送BBCが報じている。

 マンチェスターUは今季公式戦勝ち星なしでリーグカップでは3部MKドンズに0-4と惨敗。早くも崖っぷちの指揮官は、ドルトムント復帰寸前のMF香川真司ら余剰戦力の整理に忙しい中、今度は代表監督に矛先を向けた。

 開幕前にサウサンプトンから獲得したイングランド代表DFルーク・ショーは、来月行われるノルウェーとスイスとの国際試合で選外に。同選手のコンディションについて、ホジソン監督は「もし、ルイが彼をよりフィットした状態にできるなら、その時は私も(代表招集に)許可を出す」とコメントした。

 この発言にオランダ人指揮官はすかさず反応した。

「ロイ・ホジソンは現時点で判断することはできない。私は彼がマンUの練習場にいるところを見たことがない」

 開幕前の米国遠征でコンディション不良だったショーに、ファン・ハール監督は厳しく叱責。「アメリカでルークに、お前はフィットとしていない、と伝えた。彼の練習内容を変え、彼はやるべきことを全てやっている。今はロッカールームの模範的な存在の1人で、彼はしっかりと練習に取り組んでいる」と説明している。

 オランダ、ドイツ、スペインで数々のタイトルを獲得した63歳の戦術家だが、英プレミアリーグで初の指揮となるマンUでは現在、逆風が吹き荒れている。結果の出ない現状で、選手のコンディショニング管理能力までも代表監督に批判される現状にはさすがに我慢ならなかったようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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