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名門ミランが中国に“爆買い”される!? 780億円での買収の可能性が急浮上
伊紙が報じる 資金難によりベルルスコーニ会長も検討か
欧州で活躍するトッププレーヤーの“爆買い”が続くチャイナマネーは猛威を振るっているが、今度は日本代表MF本田圭佑の所属するACミランのクラブ買収の動きが明らかになった。イタリア地元紙「ラ・レプブリカ」が報じている。
ミランの親会社であるフィニンベスト社はタイ人富豪ビー・タエチャウボル氏率いる投資家グループと持ち株の48%を4億8000万ユーロ(約624億円)で売却することで基本合意に達していたが、正式契約を前にタエチャウボル氏が6度に渡るドタキャンを繰り返し、今月再度会談が持たれたが、「交渉は完全に決裂した。シルビオ・ベルルスコーニ会長は中国からの新しいオファーの検討に入った」とレポートされている。
ミランはタイマネーを背景に100億円以上の大補強を展開したが、正式契約が遅々として進まなかった。このために資金がショートしたのか、ミランは1月の移籍市場で、オランダ代表MFナイジェル・デヨングを米MLSのLAギャラクシーに売却。ジェノアにイタリア代表MFアレッシオ・チェルチと元U-21スペイン代表MFスソを期限付き移籍で放出し、総年俸を削減した。その一方で、UEFAチャンピオンズリーグ出場圏をうかがう順位に位置しながらも、補強はなかった。
中国からの新たな提案はミランの株式100%の譲渡を「たった6億ユーロ(約780億円)」で求めるという内容。この場合、ベルルスコーニ一族は退陣を迫られることになり、経営権を失うことになる。
タイ側の提案より遥かに不利なオファーとなるが、足元を見られた条件でもベルルスコーニ会長は検討しているという。赤と黒の名門は中国の支配を受けることになるのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images