ギリシャ1部で悲劇… 武装集団に襲撃されたブルガリア人ファン、車に轢かれて命を落とす

ギリシャ1部で痛ましい事件が起こってしまった(写真はイメージです)【写真:Getty Images】
ギリシャ1部で痛ましい事件が起こってしまった(写真はイメージです)【写真:Getty Images】

友人2人とともに“テッサロニキ・ダービー”を訪れた28歳のブルガリア人が被害者に

 ギリシャ1部で現地時間4日、アリス・テッサロニキ対PAOKサロニカの“テッサロニキ・ダービー”が行われた。白熱の試合は4-2でアリスが勝利を収めたが、試合後に痛ましい事件が起こってしまった。観戦に訪れていたブルガリア人のファンが襲撃され、命を落としたという。英紙「インディペンデント」が詳細を伝えている。

 アリス対PAOKの試合は、前半10分にPAOKが先制したものの、同17分にアリスが同点ゴール。さらに同41分、後半2分、同25分とアリスは得点を重ね、PAOKの反撃を1点に抑えて4-2の勝利を収めた。試合前にはアリスのファンがスタジアム中を埋め尽くす発炎筒と花火によるパフォーマンスを披露し、大きな盛り上がりを見せたが、試合後には衝撃の事件が発生してしまう。

「インディペンデント」紙が報じたところによると、被害者となった28歳のブルガリア人ファンは、2人の友人とともに来場。試合後、武装したPAOKのファン15~20名に襲撃され、暴行された後に車道に放り出されると、車に轢かれて死亡した。難を逃れた友人2人も命に別条はないものの、負傷。現地警察は事件に関わったと見られる14人を拘束し、車の運転手を探している段階だという。

 死亡したファンを含む被害者の3人はブルガリアのボテフ・プロヴディフのサポーターで、同クラブのサポーターはアリスとのつながりが深いことも紹介されている。アリスとPAOKは同都市のライバルであり、因縁のダービーマッチに訪れたことが悲劇につながってしまった。

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