“生粋の勝者”C・ロナウドを名物サポーターが称賛 「彼はサッカー界のシューマッハ」

ユベントスFWクリスティアーノ・ロナウド【写真:Getty Images】
ユベントスFWクリスティアーノ・ロナウド【写真:Getty Images】

元F1のオーナーを務めたブリアトーレ氏がロナウド称賛「エレベーターに乗っていた」

 ユベントスのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、現地時間18日のセリエA第17節サンプドリア戦(2-1)であまりにも滞空時間の長いヘディングシュートを決めて話題になった。元F1のベネトンチームなどでオーナーを務めたフラビオ・ブリアトーレ氏が、「彼はサッカー界のシューマッハ」と伝説のドライバーになぞらえている。

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 ロナウドはサンプドリア戦の前半45分、左サイドのブラジル代表DFアレックス・サンドロのクロスに対してファーサイドに走り込むと、マークについた相手DFよりも先にジャンプ。まるで宙に浮いているような滞空時間の長さで空中戦を制し、高い打点のヘディングシュートを叩き込んだ。

 この超人的ゴールについて、長らくユベントスのサポーターでもあるブリアトーレ氏は「彼はエレベーターに乗っていた。ゴールへの意志を決めると、空中で止まってそれを遂行して、着陸したね。まるで、ペレがブルニチの上から決めたゴールのようだった」と話した。

 ブリアトーレ氏が引き合いに出したペレのゴールは、1970年のワールドカップ(W杯)でブラジル代表FWペレがイタリア代表DFタルチシオ・ブルニチの上からヘディングで決めたもの。しかし、実業家からF1のオーナーに転身し、のちの世界的な絶対王者を引き抜いた経験のあるブリアトーレ氏はこう語る。

「ロナウドは生粋の勝者だ。彼を見ると、サッカー界の『シューミー』なのだと感じる。間違いなく、歴史に名前を刻んでいく人物なんだ」

 ブリアトーレ氏の言う「シューミー」こそ、F1で7回のドライバーズチャンピオンを獲得した伝説のドライバー、ミハエル・シューマッハ氏のこと。1991年にジョーダンからベルギーGPでデビューし、予選7位で決勝リタイヤという成績にかかわらず、その才能を目にしたブリアトーレ氏が即座に引き抜きに動き、ベネトンに移籍させた人物だ。シューマッハ氏は94年と95年にチャンピオンに輝き、のちにイタリアの名門フェラーリで4回も優勝した。

 ブリアトーレ氏に言わせれば、シューマッハ氏とロナウドの共通点が「生粋の勝者」であるということ。勝利のためにすべての手を尽くすという意味では、2人にイメージが重なる部分も見出せる。現在はF1からは離れているが、名物オーナーにはロナウドが歴史に名を刻む存在であることを再確認したスーパーゴールだったようだ。

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