戦列復帰のメッシ、プレシーズンへの批判的な声に言及 「僕らはその道を進むだけ」

日米ツアーについて言及したバルサFWメッシ【写真:Getty Images】
日米ツアーについて言及したバルサFWメッシ【写真:Getty Images】

興行面を含めたクラブの意図にも理解「成長、プレー機会は得られる」

 バルセロナは現地時間2日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第2節インテル戦で2-1と逆転勝利を飾り、今大会初の勝ち点3を手にした。スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」によると、試合後取材に応じたアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、序盤戦のチーム不調の要因として挙げられているプレシーズンの日米ツアーについて言及したという。

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 バルサはこの日も試合の入りは良くなかった。前半2分、インテルのアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスに先制ゴールを献上。その後はメッシやウルグアイ代表FWルイス・スアレス、フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンが並ぶ前線で攻勢をかけたものの、なかなかゴールネットを揺らせなかった。

 しかし、後半に入り本拠地カンプ・ノウにようやく歓喜の瞬間が訪れる。後半12分、途中出場のチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルのクロスにスアレスが右足ボレーで合わせて1-1の同点とすると、後半37分にメッシが右サイドを突破してラストパスを送り、スアレスがこの日2点目となる決勝点を叩き込んで勝利をものにした。

「試合序盤は彼ら(インテル)は僕らを出し抜いてきた。だけど、この勝利はとても重要だよ。ホームで勝つことが大事だからね」

 試合後の取材でメッシはこのように語っている。メッシは今季負傷続きでなかなか試合に出ることができなかっただけに、「いい気持ちだよ、90分間全力でプレーできて満足しているんだ。自分ができる範囲でいい感じだったけど、試合をこなすにつれてもっと良くなってくると思う」と話した。それとともに触れたのが、今季開幕前に日本、アメリカでプレシーズンツアーを行った日程についてだ。

「僕らはその道を進むだけだ。ヨーロッパのすべてのチームはプレシーズンでも難しい時期を過ごしているのは知っている。だけど、それは批判的なものではない。成長、プレー機会は得られるし、クラブ側がこういった試合をしなきゃならないことも理解しているのだから」

 ヨーロッパから遠く離れた地でのトレーニングとプレシーズンマッチは選手側の負担になるとは以前から言われてきたことだ。しかし、メッシは資金を稼ぎたいクラブ側の意図を慮ってこういった発言をしたようだ。周囲からの雑音を黙らせるためには、メッシらが結果を残すだけだろう。

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