デポルティボ柴崎、日本代表招集の“影響”を地元紙懸念 「チームのコアを欠落させる」
9月シリーズの代表招集に伴い、9月7日のアルバセテ戦欠場が決定
日本サッカー協会は8月30日、9月5日に行われるキリンチャレンジカップのパラグアイ戦(鹿島)、10日に行われるカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のミャンマー戦(ヤンゴン)の日本代表メンバー23名を発表した。今夏スペイン2部デポルティボに移籍したMF柴崎岳も順当に選出されたが、スペイン紙は今回の代表招集が所属チームに与える影響について伝えている。
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昨年のロシア・ワールドカップ(W杯)で日本代表の主力として活躍し、今夏のコパ・アメリカ(南米選手権)ではキャプテンも務めた柴崎。コパ・アメリカ終了後には、スペイン1部ヘタフェからデポルティボに完全移籍を果たしている。開幕から2試合連続でフル出場して連勝スタートに貢献しているなか、9月シリーズの日本代表招集が発表された。
クラブにとって、選手の代表招集は価値や経験値の向上という面でプラスになる一方、代表活動との両立によるコンディション調整の難しさなども指摘される。しかしデポルティボの場合の“デメリット”はそれだけではなく、スペイン2部は国際Aマッチウィークに伴うリーグ中断期間がないため、9月7日の第4節アルバセテ戦に柴崎を起用できなくなってしまった。
この可能性については事前にも「問題になり得る」と伝えられていたが、デポルティボにとっての懸念が現実のものとなった形だ。地元紙「ラボス・デ・ガリシア」は柴崎の代表招集を報じる記事のなかで、「フアン・アントニオ・アンケラ監督はアルバセテ戦で柴崎の起用を封じられることとなった」として、司令塔の不在が与えるであろう影響の大きさを次のように伝えている。
「ブランキアズール(青と白/デポルティボのチームカラー)の指揮官にとって、柴崎の不在は疑問の余地なくチームのコア(中心部)を欠落させるものだ」
デポルティボは、柴崎と同じく中盤を主戦場とするMFペル・ノラスコアインが虫垂炎の手術を受けて離脱中。苦しい台所事情のなか、柴崎も不在となる1週間では、アンケラ監督の手腕が試されることになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)