アザール、“5人破壊”の衝撃ドリブル弾に英騒然 「メッシ・モード発動」「特殊な重力センス」
チェルシーのエースがウェストハム戦で殊勲の2ゴール、リーグ戦3連勝に導く
チェルシーは現地時間8日、プレミアリーグ第33節でウェストハムと対戦し、2-0で勝利を収めた。ベルギー代表MFエデン・アザールは、相手守備陣を翻弄するドリブル弾を含む2ゴールで圧巻の活躍を披露した。英メディアも「衝撃的なソロゴール」「5選手を破壊した」と称賛を送っている。
トップ4争いの渦中にあるチェルシーは、リーグ中盤戦で苦戦を強いられたものの、2連勝と復調の兆しを見せているなかでウェストハムをホームに迎え撃った。前節ブライトン戦(3-0)で1ゴールを奪っていたアザールが、この一戦でも火を噴くことになる。
度肝を抜く一撃が生まれたのは、0-0で迎えた前半24分だった。敵陣中央でパスを受けたアザールはフリーで前を向きギアを上げると、相手選手2人の間を力強いドリブルで縦へと突破。すぐに相手守備網に囲まれるも、鋭いダブルタッチで打開してペナルティーエリア内に侵入すると、最後は左足でゴール右隅に流し込みネットを揺らした。
たった一人でウェストハム守備陣を切り裂いたドリブル弾に、英メディアも注目。英紙「テレグラフ」は、「これはただの先制点ではない。他の選手とは一線を画すアザールの多岐にわたるパフォーマンスだった。彼はブルーズだけではない、イングランドサッカーにおける特別な才能だ」と惜しみない賛辞を送っていた。
英メディア「GIVE ME SPORT」は「アザールの衝撃的なソロゴール」と表現し、「ベルギー人はドリブルでハマーズの守備陣を過去に追いやり、“メッシ・モード”を発動させた」と紹介している。また、英メディア「スポーツ・バイブル」は「アザールがセンセーショナルなソロゴールで選手5人を破壊した」と伝え、「アザールには特殊な低い重力センスがあり、ダンサー風のステップを備えている」と絶賛している。
その後、1-0で迎えた後半45分には、浮き球のパスをアザールがペナルティーエリア内で巧みにトラップし右足を一閃。ゴール左に沈めてチェルシーを3連勝に導いた。これで今季リーグ戦のゴール数を「16」に伸ばし、マウリツィオ・サッリ体制下でゴールハンターとしての能力に磨きをかけている。