「相手にギアが入った」とDF昌子も証言 コロンビアの策士ケイロスが打った“最高の一手”

スポーツ専門テレビ局「ESPN」ラテンアメリカ版でレポーターを務めるゴンサレス・テラン氏【写真:Football ZONE web】
スポーツ専門テレビ局「ESPN」ラテンアメリカ版でレポーターを務めるゴンサレス・テラン氏【写真:Football ZONE web】

コロンビア人記者ゴンサレス・テラン氏も称賛「最高の選手交代」「流れを変えた」

 コロンビア人レポーターのゴンサレス・テラン氏は、ケイロス監督の巧妙な采配が実に効果的だったと振り返る。

「前半はガッカリしました。もっと攻撃の局面が作れると思っていましたから。でも、後半に1人の選手(サパタ)を入れたことで変わりました。彼は攻撃的なプレーがたくさんできる選手です。ケイロス監督は最高の選手交代をして、試合の流れを変えました」

 実際に対峙した昌子も、サパタ投入でコロンビアに流れが傾いたと証言する。

「後半は、11番(サパタ)が入ってファルカオと2トップの形になり、相手にギアが入った。サパタを中心にキープもされるようになって、相手も前からプレッシャーに来て、パスが回らなくなったところでの失点でした」

 ケイロス監督は試合後の記者会見で、苦しんだ前半とリズムをつかんだ後半についてこのように狙いを明かしている。

「日本をよく分析して、特徴や強さは分かっていた。アジリティー、スピード、技術レベルがものすごく高い。日本は縦パスが主体なので、前半はそれをさせないことに集中した。後半は日本のフラストレーションが溜まってきたタイミングで裏のスペースを狙ったり、突破したりして攻撃的に出たのが上手くいった」

 森保監督もMF香川真司(ベジクタシュ)、MF乾貴士(アラベス)FW鎌田大地(シント=トロイデン)と攻撃的なカードを切ったが、ゴールを奪うには至らず。“ジョーカー効果”の差が、試合結果につながってしまった。

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