猛威を振るう中国マネー 次なる標的は元イタリア代表監督のプランデッリ氏
上海申花が接触 数日以内に結論か
中国スーパーリーグの上海申花が、新監督として元イタリア代表監督のチェーザレ・プランデッリ氏の招聘に動いているという。イタリアの移籍情報サイト「ジャンルカ・ディマルツィオ・コム」が報じている。
現在リーグで7位の上海申花は、来季のACL出場権獲得が絶望的な状況にある。そのなかで、チームを立て直す存在として、2012年の欧州選手権でイタリア代表を準優勝に導き、14年南アフリカ・ワールドカップでも指揮を執った名将に白羽の矢を立てたようだ。すでに上海側からの接触があり、プランデッリ氏はオファーについて熟慮。数日以内に結論を出す見込みだという。
プランデッリ氏は、イタリアでは若手の才能を発掘する手腕に長けていると評価されている。05年から10年まで率いたフィオレンティーナでは、現在は日本代表FW本田圭佑が所属するACミランで主将を務めるMFリッカルド・モントリーボなどの才能を開花させた。一方で、02年から3年間率いたパルマでは、当時10番として加入した元日本代表MF中田英寿と起用法を巡って対立したことでも知られる。
先日、広州富力が元名古屋のドラガン・ストイコビッチ氏を新監督として招聘。今季のACLで浦和と対戦した北京国安は、09-10シーズンにマジョルカをUEFAヨーロッパリーグ出場に導いたグレゴリオ・マンサーノ監督が指揮を執る。ガンバ大阪とACL準決勝を戦っている広州恒大は、クラブと代表の双方で初めて世界一を勝ち取った世界的な名将、マルチェロ・リッピ氏が指揮を執っていた。中国時代のリッピ氏の年俸は1000万ユーロ(約13億5000万円)と言われ、チャイナマネーに潤う中国チームは、選手だけでなく監督にも大金を投じている。
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